
日本ジュニアのタイトルを獲得した(撮影/岡沢裕行)
「得意のパットをチャンスで決め切れた」

3日間36ホールで13個のバーディを獲得(撮影/岡沢裕行)
ホールアウト後のアテストルームで優勝を知った。
「優勝かどうかわからなかったので、18番は守りに入らず攻めました」
最終ホールは5~6メートルのバーディパットを強気に打っておよそ1メートルオーバーしたが、返しを沈めてパーで締めくくり、結果的には2位に2打差をつけての勝利した。
「得意のパッティングでチャンスにつけたところをしっかり決めきることができてよかった。短いパットもほとんど入れることができたました」と大きな瞳を輝やかせながら勝因を語った。
9ホールで行われた初日、2日は35と31、最終日は前半から勢いに乗った。
2番で110Yを4メートルにつけバーディを奪うと、3番パー5も3打目58Yをカップをかすめるスーパーショットで連続バーディ。5番のパー3は1メートル、9番パー4は残り165Yを4番ユーティリティで1.5メートルにつけ、4つスコアを伸ばす。
後半は12番でボギーを叩くも、14、16番で2つ伸ばし、10アンダーまでスコアを伸ばした佐藤涼音、黒崎美羽、後藤あい、小田祐夕の4人の追い上げを振り切った。
プロテストファイナルの切符を手にした

日本ジュニア優勝でプロテストファイナルへの切符を手にした吉﨑(撮影/岡沢裕行)
日本タイトルは初めて。
「大きな大会で勝ったのは全国マッチプレーぐらいです。日本ジュニアは一番大きな大会で、みんなが一番勝ちたい試合。日本女子アマなど勝ち切れなかったので、勝ち切れたことで一段階ステップアップできたと思います」
このタイトルを獲得したことでプロテストファイナルへのチケットを手にし、7月に行われたプロテスト1次(F地区)は10位で通過していたが、2次は免除となった。
「(プロテストは)いきなり最終だと雰囲気が独特なので、1次を経験することができて、いつもふだんの自分ではいられないので、そこを経験することができた。課題もあって、最終までの調整期間が伸びるので、そこまで(調子やレベルを)上げていけるようにしたいです」
1次の経験と日本一でプロテスト合格への自信をつかんだ
沖縄勢の優勝は03年の宮里藍、06&07年の宮里美香、10年の比嘉真美子、16年の新垣比菜に次ぐ5人目。11月に行われるプロテストに合格を目指し、沖縄のレジェンドたちが活躍した夢の舞台へ駆け上がる。