シード権を確保し初優勝を目指す20歳
荒木優奈選手は24年のプロテストに合格しQTランク32位で前半戦出場資格を得ると、開幕戦で7位タイ、サロンパスカップで6位タイ、ブリヂストンレディス2位タイ、ヨネックスレディスで3位タイなどここまでトップ10フィニッシュは6回。ポイントランクも712.22Pを稼いで15位(8月27日現在)とシード権も確保する活躍を見せています。同期組では一足先に入谷響選手が初優勝を飾りましたが、次のヒロインに最も近いルーキーの一人として注目を集めています。

712ポイントを稼ぎ、シード権は確保。初優勝を目指す荒木優奈
今季は22試合の出場し、平均バーディ数7位、60台のラウンド数4位と積極的にバーディを狙うプレースタイルで、パー3の平均スコアは2位と定評のあるショット力がデータにも表れています。実際に練習ラウンドを見ているとピンを狙ったショットが2回、しっかりピンに当たるショット力の高さを見せてくれました。
今季のここまでを振り返ってもらうと「微妙です」との答え。「シーズン開幕前はやれるかやれないのか未知数で予測不能でした。それが始まってみると意外とやれるかも、となって。そこからは勝ちたいという気持ちが強くなりました」と序盤から上位に入ったことで自信を深めて来たようです。
ところがショットが良ければパットが悪いなど、なかなかすべてがハマることがなく、試行錯誤を続ける中で「同じアイアンセットをバージョン違いでもう1セット作ってもらっていてオープンウィークにテストしたりしていますが、なかなかハマらないんです」と言います。
スウィング面で意識していることを尋ねると、「入射角に気をつけています」と即答。今週コンビを組む東勝年キャディからアイアンの入射角の不足を指摘され、早速取り組んでいる最中だと教えてくれました。

入射角を確保することを意識してショットが良くなった
東キャディは、男子ツアーで経験を積み、上田桃子やテレサ・ルー、岩井明愛・千怜など、数々のトッププロを担当してきた実績豊富なベテランプロキャディだ。そんなキャディから、これまで意識していなかった入射角について指摘されたという荒木選手。そのアドバイスを実践したところ、アイアンの精度が向上したと笑顔で語った。
アイアンの入射角が足りないと、下からあおるような打ち方になりボールは右に飛びやすくなりますし、ラフからショットではボール手前の芝の抵抗を受けフェースが返ってしまったり飛距離を出せない要因になります。
パー73の設定ながらツアー最長の6955ヤードのセッティングでどんなプレーを見せてくれるのか。明日の初日も注目して行きます。