
スレンダーな青木香奈子が体重増で「ショットが安定した」と笑顔
スレンダーなスタイルの青木からは想像がつかないようなことが起こっていた。前週、北海道で開催されたニトリレディスでのこと。「焼き肉を食べたあと、スープカレーを梯子(はしご)したりしましたよ」と打ち明けた。焼き肉を食べてからカレーをダブル?! それにはしっかりした狙いがあった。
女子プロゴルファーは連戦の疲れもあって夏場になるとどうしても体重が落ちてしまうもの。青木もそのひとりで、この夏は開幕時の55キロから2キロ体重が落ちてしまった。
「体重が落ちると球がばらつくんです。ばらつきを抑えるためにも(増量が必要)」
というわけで北海道でも食べまくったというわけだ。
青木はファーストリランキングは40位で、レギュラーツアーに出場できる道は確保した。3週後のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン後のセカンドリランキングへ向けては少々厳しい状況だ。前週までの暫定順位は49位で、ラストスパートが必要な状況に立たされているのだ。
現時点で今後出場が決まっているのは今大会と来週のソニー日本女子プロゴルフ選手権の2試合だけだが、幸いにも体重は一番減ったときより3キロ増えて、現在は56キロ前後と「増量作戦」は狙い通りに運んでいるそうだ。
「(リランキングは)あまり気にしていなくて、順位もよく知らないんです。レギュラーに出られれば最高だし、スッテプ・アップ・ツアーなら上位を目指したい。どっちにしても勉強、自分の経験のためになればいいと思っています」
セカンドリランキングレースは最終コーナーにさしかかったが、増量とこの謙虚な気持ちは明るい希望の光。最後の直線での大まくりは十分あり得る。