「ツアークオリティのクラブ工房」は、27年間、国内大手メーカーでトッププロ、トップアマ、トップジュニアのクラブをサポートしてきた今井正人氏が、クラブに関するお悩みを解決するコーナーです。他の工房で「それは無理」と断られた。買ったはいいけどまったく合わない。もうちょっと飛ぶようにならないか。この企画は、クラブに生じている問題点と解決策を探りながら、「ツアークオリティのクラブ」に仕上げるまでをレポートするものです。

数値よりも大事なのは「振り感」です

GD 今回の依頼はジュニア用のウェッジですか。カーボンからスチールへのリシャフトですね。

今井 身長150センチの小学6年生の男の子のクラブになりますが、ヘッドスピードがドライバーで39m/sまで上がってきたので、そろそろカーボンシャフトからスチールシャフトへの切り替え時期ではないかと親御さんからご相談がありました。

GD 男の子の場合、体の成長に合わせて80グラム、90グラム、100グラムと重いシャフトになっていくんですかね。

今井 女の子の場合はカーボンのままいくのか、スチールに替えるかの2択になってきますが、男の子の場合はスチールに切り替えるのがほとんどです。ヘッドスピードが39m/sぐらいあればスチールに替えてもいいかと思います。

GD ヘッドスピードの他に切り替えを判断するポイントみたいなことってありますか?

今井 打球が上方向に飛んでいるのか、前にしっかり飛んでいるのか。打球が上がって前に飛んでいかなくなったらスチールへの切り替えサインだと思っていいでしょう。

GD 打球が上方向に飛んでいるのか、前に飛んでいるのか。

今井 ジュニアの場合は最初は球が上がらないことが多いので、上げることからはじまります。スウィングがしっかりしてくると、今度は上がり過ぎて前に飛んでいかなくなるので、そのような兆候が現れたらシャフトでチューニングするのがいいでしょう。
 
これは大人も同じです。ゴルフをはじめたときは、「親のお古」を使っていて、カーボンシャフトが付いていることがあります。上達していくと球が前に飛ばずにやたら上がる。そんな症状が出てきたらクラブの買い替えか、リシャフトを検討するサインだと思っていいでしょうね。

GD 練習場で若い人が明らかに年代物のクラブを使っていることがあります。親のクラブをもらってやっているんだなって……。

今井 スウィングに合ったクラブを使うことはゴルフ上達には不可欠なので、上達に合わせてクラブを見直していく必要があります。合わないクラブを使い続けることは、上達を遅らせることになりかねないので、ご相談いただければと思います。

GD 今回は『ゼロス7』にリシャフトするんですね。

今井 50グラムのカーボンから、70グラムのスチールにリシャフトします。ただ軽量スチールへのリシャフトは、クラブ全体のバランスが崩れないようにしなければいけないので、仮組みをして状態を見る必要があります。

画像: スチールシャフトはバーナーですが、カーボンシャフトを抜く場合はヒートガンを使用します

スチールシャフトはバーナーですが、カーボンシャフトを抜く場合はヒートガンを使用します

画像: ホーゼルの深さに合わせてソケットを打ち込んでいきます

ホーゼルの深さに合わせてソケットを打ち込んでいきます

GD 長さは?

今井 身長150センチということなのでレディスの長さでいいかと思います。52度が34.5インチ、58度が34.25インチ。通常の男性用クラブより1インチ短くなります。バランスは52度がC3.5、58度がC6.5ですね。

GD バランス軽すぎませんか?

今井 そんなことはありません。これをD0とかに合わせようとすると、ヘッドが重くなりすぎてクラブ全体のバランスが崩れ、使いにくいクラブになってしまいます。数値よりも振り感で仕上げていく必要があります。

画像: 軽量シャフトへのリシャフトの場合、全体のバランスを考えてホーゼル内での調整は施しません

軽量シャフトへのリシャフトの場合、全体のバランスを考えてホーゼル内での調整は施しません

画像: ライ角、ロフトをチェック。そしてソケットの仕上げ

ライ角、ロフトをチェック。そしてソケットの仕上げ

GD 確かに。数値以上にヘッドが効いていますね。数値を知らなければちょうどいいバランスに感じます。

今井 52度はもう少し重くしてもよさそうなので、今回は鉛テープを貼って調整させていただきます。

GD クラブのことをよく知らないと、なんとなくバランスは「D0」がいいような気がしますが、そんなことはないんですね。

今井 クラブはメーカーごとに考え方や作り方の傾向が違いますし、個体でも変わってきます。なので、ひとつひとつヘッドの状態を見て仕上げていく必要があります。

画像: 両面テープを螺旋に巻いてからグリップ装着。一発で決めるところはさすが「職人の技」

両面テープを螺旋に巻いてからグリップ装着。一発で決めるところはさすが「職人の技」

【依頼者のレビュー】
子供がジュニアの大会に出るようになって、クラブもちゃんとしたものを使わせたいと思い、ジュニアのクラブにも実績のある「ツアークオリティのクラブ工房」にご相談させていただきました。

周りのジュニアを見ていると、小学生のうちはカーボン、中学生になるとスチールということはなんとなくわかったのですが、切り替えのタイミングがわかりませんでした。打球が上に飛んでいるのか? しっかり前に飛んでいるのか? 言われてみると上に飛んでいるように感じたので、スチールに切り替えることにしました。

最初は「重たい」、「長い」と言っていましたが、数回練習場に連れていったら、「こっちのほうが打ちやすい」と言うようになり、楽しそうに球を打っています。

ジュニアのクラブはチューニングが必要なので、今井さんという強い味方ができてよかったです。他のクラブもお願いしたいと思います。

【ツアークオリティのクラブ工房からのお知らせ!】

ツアークオリティのクラブ工房(ゴルファーズラウンジby tantanto)では、以下のキャンペーンを実施しています。なにかと敷居の高さを感じる「クラブ工房」ですが、お気軽にお問合せください。

■アイアンのリシャフト「サブロク・キャンペーン」/36000円(アイアン6本、税込み)
※アイアン1本からリシャフトを承ります。料金に含まれるもの。シャフト代、組み直し作業、長さ、ライ角、ロフト、バランスなどの各種調整。
※グリップ代は別途。再利用可能な場合は、キャンペーン対応といたします(無料)。希望するシャフト銘柄によって料金が異なる場合があります。

■FW組み直しキャンペーン/1本7000円(税込み)
※料金に含まれるも。シャフトの抜き差し、バランス調整。グリップを1度抜いての作業になります。グリップの再利用にも対応しますが、グリップの状態を見て再利用不可の場合は、新品との交換となります(料金別途)。

■『アッタスMB』リシャフトキャンペーン/FW1本18000円、HY(ユーティリティ)1本13000円(税込み)
※料金に含まれるもの。シャフト代、組み直し作業、長さ、バランスなどの各種調整。※グリップ代は別途。

■フィッティング料金/5000円(40分、税込み)
※「キャンペーン」ご利用者限定の「特別料金」となっています。フィッティング後、商品発注となるため、作業日は別日とさせていただきます。

■場所/東京都港区赤坂2-13-18コリンズ33 B1F(バーディ赤坂24内)
※郵送(送料別)での対応もさせていただきます。「作業立ち合い」をご希望の方は、作業日時のご予約をお願いします。

■問い合わせ/ゴルファーズラウンジby tantanto

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