
昨年下部から昇格し、今季米女子ツアーで活躍する馬場咲希。初優勝の期待が高まる(24年撮影/姉崎正)
国内女子ツアー「ゴルフ5レディス」でハタチのルーキー・荒木優奈選手が優勝。これでルーキーの勝利は入谷響選手に次いで、今シーズン二人目となりました。
ルーキーの活躍はすなわちツアーの活性化につながる、大変喜ばしいニュース。ニューフェースとベテラン勢が激しく争うことで、ツアーは盛り上げりを見せるものです。
では、米女子ツアーの2025年シーズンは何人のルーキーが勝利を収めているのでしょうか?
実は、今年の米女子ツアーはルーキーの歴史的“当たり年”。7人のルーキーが勝利を収めており、これは史上最多の数字です。
LPGAツアー公式Xも7人のルーキーを「歴史を作った」と称賛!
@LPGA post on X
x.com複数回優勝者がシーズン残り9試合という終盤にいたっても一人もいないという事実からも分かる通り、今季の米女子ツアーは大混戦模様となっています。
2024年シーズンはどうだったかといえば、6人もの複数回優勝者がいました。その筆頭がネリー・コルダで実に7勝。その彼女がなんと今年1勝もできていないことも、この状況を招いた要因のひとつといえるかもしれません。
複数回優勝者がいない=絶対的な存在がいないことで、誰でも優勝のチャンスがあるような状態に。この状況も、史上最多のルーキー勝利数を後押ししているように感じられます。
そして、注目すべきは7人のルーキーのうち、4人が日本人選手である点でしょう。竹田麗央選手、山下美夢有選手、岩井明愛と岩井千怜の岩井ツインズ。彼女たちが1年目からすぐに結果を出したことは大きなトピックスとなっています。
そもそも、日本から海を渡ったルーキーの数は4名。つまり日本ツアーから参戦したルーキー全員が勝利を挙げているのです。
下部ツアーにあたるエプソンツアーを経由して米女子ツアーの切符をつかんだ馬場咲希選手は、勝利こそないものの現在ポイントランク65位。80位以内に与えられるもっとも出場優先度の高い“カテゴリー1”圏内におり、トップ10にも3回入る健闘を見せています。
ルーキー7人が勝利を挙げる歴史的シーズンとなっている2025年の米女子ツアー。馬場咲希選手が記録を更新する“8人目”になっても、なにも不思議ではありません。