
メッセージタオルを手にする都麗華(撮影/岡沢裕行)
都がワクワクする気持ちを言葉にした。
「もう、ウェーイです!!」
会場の大洗GCは昨年11月のプロテストの舞台で、狭き門を突破する苦しみを味わった場所。
「テストの当時とは違った感じの頑張りっていうのがある(からウェーイ)。このコースにくると今は笑えるけど、そのとき(テスト)は必死。いろいろな気持ちを思い出しながら、そのとき聞いていた歌も思い出したりしました」と興奮気味に話した。

10日のプロアマで笑顔のミヤコレ(撮影/岡沢裕行)
今大会はメジャーで初優勝を目指すという大目標だけでなく、メルセデス・ランキングのポイントが2倍になるため、上位に入ることに大きな意味がある。前週までのメルセデス・ランキングは47位。今大会で好成績を残せば、50位までに与えられる来季のシード圏内確保へ余裕ができる。
「それは意識しますね。シードを取りたい。そのためにはあと500ポイント以上要るとか、50位以内とか、やっぱりそういう数字的なものも情報として脳の中に入っているので、すごく意識します。意識しすぎて悪い方向に転ぶってことはないと思いますし」
発奮材料もある。今大会の開催を記念してJLPGA(日本女子プロゴルフ協会)が第1日の11日から「ソニー日本女子プロゴルフ選手権大会選手メッセージタオル」(価格4000円=税込み)を販売するが、都はファン投票で「マイタオル」の制作発売が決まっていた。タオルには各選手が独自のメッセージを記しており、都は「人間万事塞翁が馬 ミヤコレ勝つぞ~‼」とちょっぴり難しいものを選んだ。ちなみに「人間万事塞翁が馬」とは「一見、不幸に見えることが幸運につながったり、その逆に幸運に思えたことが不運につながったりするから、安易に喜んだり、悲しんだりすべきではない」という意味の中国のことわざだ。
「このことわざは都流でいくと『ポジティブ』っていう感じです。不幸に思えたことが幸運につながったり真逆だったり。あまりカジュアルな言葉に換えたくないですけど、ポジティブな言葉ですよね」
初日は小林夢果、ウー・チャイェンと同組でアウトから7時26分にスタートする。
「自分が打つときにタオルがボワンって広がっていたら、すごい頑張れます。やっぱりうれしいので」
最終日最終組で18番グリーンに上がってきたとき、都のタオルがグリーンサイドを埋め尽くすか。さあ、ミヤコレ勝つぞ~!!