永野竜太郎、風を読み切り2位タイに浮上

初日3アンダーの12位タイからスコアを伸ばし、2位タイへ(撮影/有原裕晶)
初日3アンダーの永野竜太郎は、2日目を6バーディ、1ボギーの「67」で回り、トータル8アンダーで2位タイに順位を上げた。永野は「昨日に引き続きいい感じでラウンドできた」と振り返り、この日も好調を維持 。朝から風が強く吹いていたが、風向きが初日の午後とほとんど同じだったため、風の計算がしやすかったという。フェアウェイが広く、距離を活かせるコースが自分に合っていると自己分析 。パッティングも安定しており、3パットがなく、良いパーパットを決められていると、バランスの取れたプレーをアピールした。
吉田泰基、攻めのゴルフでピンチをしのぎ2位タイ

難コンディションの中、ノーボギー、4バーディの68と好調の吉田(撮影/姉崎正)
吉田泰基は2日目を4バーディ、ノーボギーの「68」で回り、トータル8アンダーで永野と並び2位タイ。吉田は初日の後半からショットの調子が良くなり、この日もその流れを維持。前半は難しいライからグリーンを外すピンチがいくつかあったものの、イメージ通りのアプローチでしのいだ。吉田は、アドレスで迷うことなく「ここに打つと決めたら打つ」という強い意志を持ってプレーに臨んでいる。「緩んだ瞬間、優勝でもダメ」と語るほど、メンタル面も重視している。
そのほか、初日2アンダーで21位タイだった比嘉一貴は、2日目は5アンダーで回り、トータル7アンダーの6位タイに順位を上げている。前日、雨の中でのプレーを警戒しつつも「ポジティブに臨みたい」と語っていたが、その言葉通り、難しいコンディションでも冷静なゴルフを展開。特に、雨で距離感が狂う中で、グリーンを狙うショットの精度が光った。
2日目を終え、永野と吉田が日本人最上位の2位タイに浮上するなど、日本勢が活躍。タフなコースコンディションが続く中、フェアウェイの広さを活かした永野、ピンチをアプローチでしのいだ吉田のプレーは、この難コースを攻略するヒントとなるのではないか。3日目以降も天候が不安定な予報が出ており、誰がこの過酷な戦いを制するのか、今後の展開から目が離せない。