
ニューシャフトが勢揃い! リシャフト時の注意点とは?(写真はイメージ)
最新モデルが必ず良い結果につながるとは限らない
クラブフィッター小倉です。例年、この時期になると新たなシャフトが次々と発表されます。今年は、フジクラが「SPEEDER NX GOLD」、グラファイトデザインが「TOUR AD FI」と「TOUR AD Lia」、USTマミヤが「ATTAS RX ULTRA BLACK」、そして三菱ケミカルが「VANQUISH VV」と「TENSEI PRO Black 1K CORE」がそれぞれ発表され、賑わいを見せています。
クラブフィッターとしてもすべてのシャフトをくまなくチェックし、お客様に的確な情報とアドバイスをできるよう、勉強しております。今年は数が多くて大変です!
ゴルフクラブでのシャフトの主な役割は、ミート率の向上や安定性だと私は考えています。もちろん弾道にも影響は及ぼしますが、一発の飛びがあるシャフトよりもタイミングが取りやすく、安定して芯付近で打てるシャフトのほうが、結果につながりやすいですからね。
もちろん飛距離が最優先という考え方もありますので、求める性能に合わせたシャフトを選びたいところです。
シャフトは年々進化し続けており、素材の研究や、製法などはもちろん、組み合わせる最新のヘッドの流行や傾向などにも合わせて設計されています。ですが、最新のモデルが必ず良い結果につながるとは限りません。使用するゴルファーのスウィングとマッチするかどうかがとても重要になるからです。
そのため最新のモデルだからと言って、まったく打たずにリシャフトするのは、あまりお勧めしません。可能な限り試打をして、感触を確かめてから判断するのがおすすめです。できればスペック別のも打ってもらいたいですね。
同じメーカーで同じSフレックスでも硬さの設定が異なることが多いです。前回Sフレックスだから今回もSフレックスという安易なスペック選びは、ベストなスペックを逃す可能性があります。
現代のほとんどのドライバーはシャフトが簡単に外せる弾道調整機能付きスリーブを搭載しており、昔より気軽にリシャフトができるようになりました。同じスリーブを複数のシャフトに装着しておけば、自分で簡単にシャフトを交換できるのは非常に大きなメリットです。
この機能を生かして、是非リシャフトの際は、今まで使っていたシャフトをしばらく手元に置いておきましょう。そうすれば万が一新しいシャフトが合わなかった場合の保険になります。ただし新旧シャフトをとっかえひっかえ使用するのはあまりお勧めしません。
複数のシャフトを頻繁に打ち比べてしまうと、スイングのタイミングを壊しかねません。新しいシャフトを手に入れたら、しばらくは固定して使用し、どうしても結果が出ない場合にのみ、戻すようにしましょう。