
大会アンバサダー就任のパク・セリ(47歳)。メジャー大会5勝を含むLPGAツアー25勝を挙げている
日本勢の目覚ましい活躍が注目されるアメリカの女子ゴルフ界。一方、レジェンドたちの動きが活発だ。
まずは女子ゴルフ界で唯一スーパーグランドスラム(5大メジャー制覇)を達成しているカリー・ウェブ。今年の12月で50歳になる彼女が国内のレジェンズツアー、JLPGAレジェンズチャンピオンシップ明治安田カップに出場し周囲を驚かせた。
ウェブは明治安田生命とアンバサダー契約を結んだことでの参戦。2日目を終えて4位タイと優勝を狙える位置につけたが台風の影響で3日目が中止に。「あと2日あれば優勝争いに加われると思いましたが1日では……」とウェブ。結果16位に終わったが大会を大いに盛り上げた。
もうひとりのレジェンドは韓国ゴルフのパイオニア、パク・セリ。98年に彼女が全米女子オープンと全米女子プロ選手権のメジャー2冠に輝いたことでブームが起こり、彼女に憧れたジュニアゴルファーが急増。韓国勢がツアーを席巻する流れを作った。
そのパク・セリが10月23 日に韓国で開幕する国別対抗戦、ハンファLIFEPLUSインターナショナルクラウンのアンバサダーに就任した。
「世界のトッププレーヤーたちが誇りを持ってそれぞれの国を代表して戦う大会のアンバサダーを務めることができとても光栄です」と本人。ハンファLIFEPLUSインターナショナルクラウンは世界の強豪7カ国(日本、米国、韓国、オーストラリア、タイ、スウェーデン、中国)の各国世界ランク上位4名と世界選抜の8チームで構成され2年に一度開催される対抗戦。
「選手生活を通して常に母国を代表するという意識を持ってきた」と言うパク・セリは「この大会で女子ゴルフのエネルギーを感じ国際大会のスピリッツを楽しんでいただければ幸いです」と語っている。彼女はまた、リオ&東京五輪で韓国ゴルフチームの代表コーチを務め、東京ではパク・インビを金メダルに導いている。
今後はアンバサダーとしてSNSで情報を発信、ファンとの交流を広げ大会前のレセプションを主催する。
日本勢は山下美夢有、西郷真央、古江彩佳、竹田麗央が出場予定だ。
※週刊ゴルフダイジェスト2025年9月30日号「バック9」より一部加筆しました