
今季の賞金額が4億円を突破した山下美夢有(写真/AIG女子オープン=UNEXT)
山下選手は現在米女子ツアーでポイントランク、賞金ランクともに3位。獲得賞金は275万1219ドル、約4億473万円(1ドル=147円)となっています。
すさまじい金額となっていますが、これに大きく影響を与えているのがAIG女子オープンでの優勝。優勝賞金は大会史上最高額の146万2500ドル(約2億1506万円)で、この1試合でシーズン獲得賞金の半分以上を稼ぎ出しています。
さて、冒頭で「史上もっとも賞金を稼いだ日本人女子ゴルファー」になる可能性が高まったと書きましたが、上には上がいるもので、山下選手以上に稼いだ選手が歴史上ふたりだけいます。
そのふたりとは笹生優花選手と古江彩佳選手。ともに昨年メジャーを制しており、巨額の賞金を得ています。
まず2024年の全米女子オープンを制した笹生優花選手が稼いだ額は286万7618ドル(約4億2184万円)。これは、昨季の米女子ツアーで賞金ランク4位に位置する数字でした。
それに肉薄したのがアムンディ・エビアン選手権を制した古江彩佳選手で、2024年度の獲得賞金は281万1824ドル=4億1364万円でした。
2025年現在の山下選手と2024年の笹生選手の差は11万6399ドル。残りは9試合で、史上最高額の更新の可能性は極めて高いという状況になっています。
思えば、山下選手は国内女子ツアーで2023年に約2億1355万円(賞金ランク1位)、2024年に約1億7311万円(賞金ランク3位)を稼いでいますが、直近2年の合計(約3億8666万円)よりも、今年はすでに多くの賞金を稼いでいることになります。
と、ここまで山下選手のことだけを書いてきましたが、史上最高額更新の可能性を秘めているのは山下選手だけではありません。
●竹田麗央選手/265万7215ドル(約3億9080万円 ※ランク4位)
●西郷真央選手/239万6594ドル(約3億5231万円 ※ランク6位)
上記2選手にも十分に史上最高額更新の可能性があります。竹田選手は昨年日本ツアーで8勝を挙げ、年間獲得賞金の史上最高額となる約2億6573万円を稼ぎ出しましたが、現時点ですでに昨年の賞金額を大きく上回っています。
ちなみに、ツアー最終戦「CMEグループ ツアー選手権」の優勝賞金は400万ドル=約5億8800万円(!!)。日本女子ゴルファー史上最高の年間獲得賞金額更新はもちろん、獲得賞金10億円超えも夢ではないかもしれません。まさにアメリカンドリームです。
山下選手ら日本女子たちは、どこまで獲得賞金を伸ばせるのか。残りシーズンはそんな点も楽しみですね。