
横田真一(よこたしんいち)
72年生まれ。53歳。専修大学ゴルフ部出身。95年にツアーデビューすると、その年にシード権を獲得し、97年の全日空オープンで初優勝を飾る。その後、アプローチイップスに悩むも、10年のキヤノンオープンで13年ぶり2度目の勝利を挙げた。40歳をすぎてから順天堂大学院・医学研究科に入学し、2年間の修士課程を修了するなど、知見を深める努力も怠らない個性派プロゴルファー。現在は、日本と欧州のシニアツアーに参戦しながら、YouTuberとしても活躍中。

25年日本シニアオープンは4日間を戦い、イーブンパーの29位タイで終えた(撮影/有原裕晶)
今年の日本シニアオープン(9月18~21日)は、相模原GCで開催されました。深いラフや、狭められたフェアウェイなど、そのセッティングはいかにもメジャートーナメントらしい難度の高いものだったのですが、驚いたのはグリーンの仕上がりの素晴らしさでした。
なんと、気温35~37度の真夏日が続く酷暑にも関わらず、スピードは12フィート近くも出ていたのです! こんな暑い時期にあのスピードが出せるなんて、本当にびっくりです。さすが、名門相模原GC。グリーンキーパーさんの腕前がすごい! 感激です。夏場にこんな素晴らしいグリーンに出合ったのは生まれて初めてでした。
ただ、夏場というのは、どうしてもグリーンのコンパクションを上げる(硬くする)ことができません。メジャートーナメント用にグリーンをカチカチに固めて難度を上げようと思ってもそれができないわけです。さらに、今後温暖化が進めば、より夏場のグリーンコンディションを保つことが難しくなる可能性もあります。
であれば、今後は日本オープンや日本シニアオープンの開催時期を、気温が下がってグリーンを硬くできる11月くらいにずらすことを検討してもいいんじゃないかと、ボクは思います。だって、日本シニアオープンも日本シニアプロも、日本最高峰の試合ですからね。ファンの方たちも、そういう厳しい条件の中で、強い選手たちが争うところを見てみたいんじゃないかと思うのですが、いかがでしょうか?
さて、その試合の内容なのですが、初日に3オーバー69位タイとつまずいたものの、2日目1アンダー、3日目に2アンダーで35位タイまで盛り返し、最終日も前半を3アンダーといいペースで折り返します。しかし! そこでボクは、やってはいけないミスを犯してしまいました。
それは、10番ホールのティーショットでした。ワッグルし始めた頃、ティーアップしていたティーが少し傾き出したのですです。そこで仕切り直せばなんの問題もありませんでした。しかし、焦ったボクは、そのままスウィングしてOBを打ってしまったのです。
せっかく前半をいい流れで終えたのに……バカです。53歳にしてこんなミスをするなんて青すぎます。ホント、幼稚すぎて情けない。みなさんも、ボクのプレーを他山の石として、ぜひ同じようなミスをしないようにしてもらいたいと思います。ううう。
写真/本人提供