
今シーズンはACNツアーをメインに戦っている照屋佑唯智選手。沖縄県出身の29歳でツアープレーヤー転向は2015年
GD ゴルフを始めたのは何歳ですか?
照屋 10歳くらいだったと思います。父親の影響で近所のゴルフ練習場でレッスンを受けたのが最初だったと思います。
GD 沖縄出身ですよね?
照屋 沖縄市の出身です。
GD 沖縄といえばジュニアのゴルフ環境がいいことで有名ですが、通っていた練習場にもジュニアが多くいたんですか?
照屋 そこまで多くはなかったんですが、3、4人は同じ年でいたと思います。当時から一緒にやってきた中では比嘉一貴が一番活躍していますね。
GD 中学、高校は沖縄?
照屋 はい。中学も高校も沖縄で、高校は本部高校へ行きました。中学のときに一貴とかとゴルフ部のある高校へ行こうっていう話をして、それでみんなで受験しました。
GD 高校を卒業してからは大学へ進まずそのままプロ転向ですか?
照屋 いや、卒業してからはオーストラリアに1年間ゴルフ留学をしました。ゴールドコーストです。知り合いの紹介で向こうのゴルフ場に入って、ゴルフを上手くなるために行きました。
GD 1年という時間は最初から決めていたんですか?
照屋 いえ、1年と決めていたわけではないですが、並行して日本のプロテストも受けていたんですけど、それで受かったので帰国することにしました。19歳の年ですかね。でもプロになったからといってすぐに試合に出られるわけではないので、これも知り合いの紹介ですが、福岡県の福岡カンツリー・和白コースに入ってキャディをしながら試合に出ていました。
GD プロになってからもキャディをしていたんですか?
照屋 結構多いですよ。やっぱりお金が必要なので、自分が和白に入った時には今年ACNツアーで活躍している中島邦宏さんや成富晃広さんがすでにいました。
ゴルフをしている理由は”ゴルフが楽しいから”
GD 今シーズンは好調ですが目標的なものは?
照屋 目標ですよねぇ。目標、難しいですね。無いことは無いんですけど、元々は来年のレギュラーツアーに出るために頑張ろうと思っていたので。それがほぼ達成できたので、いい感じになればいいかなぁと思っています。もちろん優勝したいという気持ちはありますけど、ゴルフをしていると楽しいんですよね。それがゴルフをしている一番の理由なんです。
GD 楽しいという気持ちはやり始めた頃から変わらずですか?
照屋 いや、プロになってからです。プロになる前は、楽しくなかったというよりはただやっていたという感じです。

僕の大事なウェッジです
GD その感覚でオーストラリアに行こうって決めるのがすごいですね?
照屋 ただなんとなくというか、直感で動くタイプなんで。でもオーストラリアに行っていろんな刺激を受けましたね。環境だったりレベルだったり。でも環境が一番ですかね。
GD じゃあ今がゴルフが一番楽しいということですね?
照屋 来年はレギュラーで楽しくやりたいです。
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口数少なく、寡黙にプレーするタイプの照屋選手ですが、ポテンシャルの高さは仲間からも一目置かれるほど。2年前はレギュラーツアーで通用しなかった苦い思い出があり、照屋流にいえば楽しくなかったに違いない。今年はそんな経験を糧に好成績を残せています。来年こそはレギュラーツアーで楽しく回る姿をファンに見せたいところ。そのための秘密兵器が超短いシャフトのアプローチウェッジ。詳しくは10月7日売り(10月21日号)の週刊ゴルフダイジェストで!
文/出島正登