2日間のチーム戦を経てヨーロッパが11.5対4.5の圧倒的リードで迎えた最終日のシングルス12マッチ。劣勢だったアメリカが猛烈な巻き返しを見せ、あわや世紀の大逆転かと思わせたが第8マッチでシェーン・ローリーが18番でバーディを決めラッセル・ヘンリーとの決戦をタイに持ち込みヨーロッパが14ポイント目を獲得。前回の優勝チームはポイントがタイでもカップを守れるためその時点で連覇が決定した。

マッチ1でアメリカのライダーカップルーキー、キャメロン・ヤングが18番で5メートルのバーディパットを入れてジャスティン・ローズを1アップで下し、続くマッチ2でもジャスティン・トーマスが同じような距離のバーディチャンスを捩じ込みトミー・フリートウッドを一蹴。

勢いづくアメリカはマッチ3でブライソン・デシャンボーが前半の5ダウンから盛り返しタイに持ち込み0.5ポイントをゲット。

途中経過でリーダーボードが真っ赤に染まりアメリカがすべてのマッチを獲る勢いだった。

チーム戦4連敗で不名誉な歴史を作ってしまったスコッティ・シェフラーも相手のエース、ローリー・マキロイを1アップで破り今大会初ポイントをゲット。

ザンダー・シャウフェレ、J.J.スポーンも立て続けにマッチを制しヨーロッパは引き分けの0.5ポイントを獲るのさえ難しい状況に陥った。

しかしマッチ8で終盤まで2ダウンの劣勢だったローリーが最終ホールで勝敗を分けるクラッチパットを捩じ込み貴重な0.5ポイントを獲得しヨーロッパの勝利が決まった。

白球がカップに吸い込まれた瞬間激しいガッツポーズでグリーン上を飛び跳ねながら喜びを爆発させたローリー。チームメイトと次々抱き合うと涙が止まらなかった。

画像: 欧州チーム勝利を決めるパットを入れ、吠えるシェーン・ローリー

欧州チーム勝利を決めるパットを入れ、吠えるシェーン・ローリー

「人生で最高の瞬間!」と声を詰まらせる彼にヨーロッパの応援団の「オーレ、オレ、オレ、オレー」の大合唱が包む。

終わってみればアメリカの6勝1敗5分とシングルスではヨーロッパに1勝(ルドビッグ・アバーグ)しか許さない圧倒的なプレー。史上最多7ポイント差の大逆転はならなかったが15対13とホームのギャラリーを前で面目を保った。

画像: 米国チームのメンバーたち。ホームでの逆転勝利には一歩届かずとなった

米国チームのメンバーたち。ホームでの逆転勝利には一歩届かずとなった

2ポイント差まで詰め寄られた不敗神話を持つ男ルーク・ドナルドキャプテンは「人生で一番タフな12時間だった」と感慨深げ。善戦したアメリカのキーガン・ブラッドリーキャプテンに敬意を表したあと「このチームの選手たちを誇りに思う」と大きく息を吐いた。

画像: トロフィーを手にした欧州チームメンバーたち

トロフィーを手にした欧州チームメンバーたち

強烈なニューヨーカーたちのブーイングを「オーレ、オレ、オレ、オレー」の大合唱に変えたドナルドの采配。難しいアウェイでチームを勝利に導いた彼の功績は大きい。

写真提供/PGA of America

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