
ロッテ選手権で3位の勝みなみ(PHOTO/Getty Images)
キム・ヒョージュが抜け出せば勝選手が追いつき……という展開でしたが、韓国のファン・ヨウミンが15番から4連続バーディを奪い、鮮やかな逆転優勝を果たしました。勝選手は結局単独3位で大会を終えました。
ラウンドごとのパット数ランク、ホールごとのパット数ランクでなんとツアー1位。バーディ数は283個でツアー2位。まさにいつ勝ってもおかしくない状態となっています。
そもそも勝選手は日本女子オープン2連覇を含む国内女子ツアー8勝の実績の持ち主。その実績からしても、いまだ未勝利なのがむしろ不思議なほどです。
そんな勝選手について、女子ツアーでコーチ兼記者として活躍する中村修プロはこう言います。
「勝みなみ選手はこれまでもコーチは付けず自分の頭と母親と二人三脚でやって来ました。左を向いたアドレスからドローを打ったり他の選手のプレーから学んで自分のゴルフに取り入れたり、とにかく柔軟な思考を持っています。新たな取り組みが自分にとってプラスなのかマイナスなのか、取り入れるなら自分なりにどうアレンジするのかという、取捨選択ができるゴルフ脳を持っているのが強み。そして、もともとパットはめちゃくちゃ上手いです」(中村プロ)
アメリカで活躍するためには、技術もさることながら、毎試合異なるコースコンディションや芝に適応してスコアを作る“ゴルフ脳”が必要。勝選手にはそれがあるということでしょう。残り試合数は少なくなってきましたが、勝選手の初優勝は大いに期待できそうです。
さて最後に、連日お伝えしていますが米女子ツアーは今季全試合で優勝者が違うという珍しい記録が継続中。キム・ヒョージュが勝てばその記録もついに途絶えるところでしたが、勝利したファン・ヨウミンはツアー初優勝。すなわち「全試合優勝者が違う記録」は晴れて継続となりました。
米女子ツアーは来週から日本を含むアジアに戦いの舞台を移しますが、そこではどんな優勝者が現れるのかも、気になるところです。
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