
「スタンレーレディスホンダ」に出場する渋野日向子
渋野が務めて明るく振舞った。ルーキー吉田鈴、親友の木下彩とともにイン9ホールの練習ラウンド終了後、笑顔さえ浮かべてメディア取材に対応した。
「なんか向こう(米ツアー)では笑顔が少なくなってしまう場面が増えているのは自分でも分かっている。でも、それが日本に帰ってくると多分戻ってくると思うんですよね。自分的にはそれを試合で見せられるといいなと思っているので。結果がすべてですけど、そういうところから自分を思い出しながら、取り戻していけたらいいとは思っています」
今季主戦場の米ツアーでは不本意な成績に終始した。今週の米ツアーは中国で開催されるアジアシリーズ第1戦「ビュイックLPGA上海」だが「クローガー・クイーンシティ選手権」終了後のCMEポイントが104位にとどまり、同97位以内に与えられる出場権を得られなかったため、試合への出場機会を求めて主催者推薦による今大会への参戦が決まった。
「アジアシリーズに出られないのはすごくショックだったんですけど、こうやって試合に出る機会をいただいて、やっぱり試合でしかつかめないものがあるので、今の自分にはすごくそれが必要だし、いろいろなことが試合の中でできると変れると思っているので、すごくありがたいなと思います」
今季不調の原因を自分の言葉で説明した。
「今年はリズム感がすごく崩れてしまって、固まってしまうことが多い。リズムとか初歩的なことだと思うんですけど、あまり気にしすぎると頭がこんがらがってしまう。リズムはスウィング中は早くなるけど、構えからは遅くなったりしている」
国内ツアー出場は6位に入った3月のVポイント×ENEOS以来今季2戦目となる。今大会は4年前にプレーオフの末に優勝を果たしており、相性は悪くはない。
「忘れん坊なのでコースは覚えていないのは大いにあります。18番は覚えているけど。復活のきっかけみたいなものをこの大会でつかみたいというのはあるんです。不安かワクワクかといったら不安のほうが多い感じだったんですけど、それを払しょくできるように頑張りたいなと思います。目標は上位で戦いたいです」
今週は笑顔を取り戻すことができるか―。