低迷ティーガラが語る「首と腹斜筋」のケガがもたらした苦難の道のり

ドライビングディスタンスは324.2ヤードで全体の4位(撮影/有原裕晶)
ようやく戻ってきたショットの感覚。この日のドライビングディスタンスは324.2ヤードで全体の4位。パーオン率は83.33%で2位と持ち前のショットが復活。4番パー5では残り216ヤードをピンそば5メートルに乗せイーグル奪取に成功した。
続く5番から3連続バーディ。4ホールで5つスコアを伸ばす快調なプレーを見せつけた。
後半に失速したものの4アンダーの67で通算7アンダー。初日の4位タイから1ランクダウンしたものの5位タイと残り2日で十分にツアー2勝目が狙える好位置につけた。
昨年のZOZOチャンピオンシップにやってきたときはポイントランク3位、世界ランク13位と飛ぶ鳥を落とす勢いだった。ところが今年の2月に腹斜筋を痛め、思うようにクラブを振れなくなった。
それでもマスターズに出たい一心でツアーに出続けたが、やがてケガをかばって「左肩を上げサイドベンド(斜めに傾く動き)が強くなったことで今度は首を痛めてしまいました」とティーガラ。

崖っぷちのティーガラの一発逆転に期待(撮影/有原裕晶)
5月の『トゥルーイスト選手権』でケガが悪化し3日目に78を叩いたあと棄権。『全米プロ』もケガの影響で欠場した。
そこからは悪夢だった。6月のメモリアルトーナメントから出場4試合連続予選落ち。結局トップ10は一度もなく、ポイントランク147位でレギュラーシーズンを終えた。
さらにフォールシリーズ初戦の『プロコア選手権』で38位に終わり、ポイントランクをまた落としたティーガラは目下151位。世界ランクも70位近く落として81位だ。
ゴルフに浮き沈みはつきもの。だが、ティーガラは今、あまりにも厳しい現実に直面している。生き残りをかけたサバイバルレースで仮に今週トップ5に入っても順位は125位前後までしか上がらない。
もちろんまだ試合は残っているし、100位以内に入らなくても125位以内なら準シードがもらえる。しかし準シードでは出場できる試合が極端に減るうえ、早朝や午後の遅い組など、不利なスタート時間が割り当てられる。
23年のフォーティネット選手権に勝って獲得した2年シードは年内に切れる。崖っぷちのティーガラの一発逆転を期待したい。
サヒス・ティーガラ・2025シーズン成績
19試合に出場・トップ25/2回
予選落ち/5回・棄権/1回
ジェネシス招待17位タイ
チューリッヒクラシック18位タイ