寒さの中で“両極端”なゴルフがハマり首位奪取
大会名のとおり、今季のACNツアーを締めくくる最終戦。気温14度という寒さのなか、7アンダーというほぼ完ぺきなゴルフでスコアを叩き出したのは、昨年のQTランク225位からの下克上を目指す青山だった。
スタートの10番Hでバーディ発進すると、前半で4つ、後半で3つのバーディを奪い、2位の野澤竜次、伴真太郎、松本正樹を1打差で抑えて首位に立った。

雨が降る寒いラウンドでも7バーディと爆発した青山晃大(写真/大会提供)
青山はラウンド後、今日のゴルフ内容について「バーディ取れるところは取れて、耐えるところは耐えるという両極端なゴルフだったんですけど。どっちともいいほうにはまってくれて。しぶいパーパットも入ったり、リズムよくまわれてたかなと」とコメントし、攻守が噛み合ったことを勝因に挙げた。
最終戦はQT調整の場、逆転でのシード権獲得を目指す
今季、推薦で出場したACNツアー第2戦で5位タイに入るなどポテンシャルを見せながらも、出場機会に恵まれず、今大会はミニツアー「ディライトワークスゴルフツアー」最終戦上位の副賞として掴んだチャンスだ。
青山にとって、今大会は来週に控えるQT(クォリファイングトーナメント)の重要な調整の場でもある。
「最終戦のポイントは1.5倍なので、少しでも順位を上げて、ランキング20位以内に入ることが目標なので、逆転狙いたいですね。でも来週QT控えているので、その調整というものも含めて。緊張した状態でもいいゴルフができるように調整したいなと」
現在、青山のACNツアーのランキングポイントは116.250ptsで順位は90位。ランキング20位の岩井亮磨選手が429.378ptsなので、その差は313.128pts。もちろん上位選手の結果に左右されてしまうが、計算上は今大会単独2位(獲得ポイント405pts)以上で追い抜くことが可能だ。
QTに向けた調整の場としながらも、貪欲に逆転シード獲得を狙う青山の戦いから目が離せない。