マスターズと全英オープンの切符がかかる「アジアパシフィックアマチュア選手権」(以下、アジアアマ)2日目が24日、ドバイのエミレーツ・ゴルフクラブ(7289ヤード・パー72)で行われ、日本の中野麟太朗が1位タイに浮上、長﨑大星が首位と1打差の4位タイにつけている。
画像: 1位タイに浮上した中野麟太朗(左)と1打差の4位タイにつける長﨑大星(右)

1位タイに浮上した中野麟太朗(左)と1打差の4位タイにつける長﨑大星(右)

中野麟太朗が首位タイに浮上! 6アンダー「66」の裏側と「キャディ不在」のアクシデント

画像: 中野麟太朗(早稲田大学4年)

中野麟太朗(早稲田大学4年)

大会2日目、日本勢に朗報が飛び込んだ。中野麟太朗が6アンダー「66」をマークし、通算11アンダーで首位タイに躍り出た。

「不安なスタート」を救った連続イーグル

中野は昨日に続き、朝から「またキャディさんがいなくて、急遽現地の日本人の方にお願いして……」というアクシデントに見舞われた状態でスタートを切った。

「前半の9ホールは不安が残るスタートで、あまりうまくいかないところが多々あった」と語る中野だったが、窮地を救ったのはまたしても13番(パー5)でのイーグルだった。初日に続いてのイーグル奪取で、「自信を取り戻すことができました」と精神的な立て直しに成功した。

<中野麟太朗のコメント>
「風によっては難しいホールがあるので、そこで我慢してパーを取るだったり、ボギーをとっても気持ちを切らさないようにしたのが今日66を出せた証かなと思います。パッティングができすぎてたなっていうところもありますが、すごくいい感じでこの2日間これている」と、好調の要因を冷静なマネジメントとパッティングの冴えに求めた。

週末に向け、「疲れが出てくる3日目、4日目になると思うので、そこの辺りも気をつけてプレーしていきたい。自分にとって最後になるアジアアマを真剣に楽しく、一打一打打てればなと思います」と、優勝への強い意気込みを語った。

長﨑大星は4位も粘りのノーボギー

画像: 長﨑大星(勇志国際高校1年)

長﨑大星(勇志国際高校1年)

初日5アンダーで4位タイだった長﨑大星は、2日目を1アンダー「71」で回り、通算10アンダーで単独4位に。

「今日は出だしからバーディがこなくて苦しい状況だった」と語るも、「ノーボギーだったのが一番大きかったなと思いますし、しっかり耐えるところは耐えて、取るところは取れたので良かった」と、難コースで粘りを見せた。

特に課題としていた「ロングホールで取り切れていない」点には言及しつつも、「スコア的にはいい形で決勝ラウンドを迎えることができるんじゃないかなと思います」と、週末への手応えを語った。

日本勢7人全員が予選通過

今大会、日本から出場している7名全員が予選通過を果たした。

画像: 片野貫一朗(光英VERITAS高1年)

片野貫一朗(光英VERITAS高1年)

片野貫一朗(10位タイ/4アンダー)現在ニュージーランドの高校に留学中の片野貫一朗が、この日4つスコアを伸ばし、通算4アンダーで10位タイに浮上した。「今日はノーボギーで回れたのが一番良かった」とし、「だいぶティーショットが荒れていた」初日から修正したことで、スコアメイクに成功。「ニュージーランドで鍛えた風への対応力」を武器に、残り2日間での上位進出を目指す。

日本勢は全員が決勝ラウンドに進出し、中野麟太朗を筆頭に、マスターズと全英オープンの切符を懸けて週末の戦いに挑む。

【日本勢 2日目順位】
1位タイ(11アンダー)●中野麟太朗
4位(10アンダー)●長﨑 大星
10位タイ(4アンダー)●片野 貫一朗
23位タイ(E):小林 翔音、小林 匠
42位タイ(3オーバー)●隅内 雅人
54位タイ(5オーバー)●松山 茉生

写真/大会提供

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