
マスターズGCで今季4勝目を挙げた佐久間朱莉(撮影/姉崎正)
佐久間朱莉選手がマスターズGCレディースで4日間通算25アンダー、ツアー記録となる2位に11打差をつける圧倒的強さで優勝を果たしました。
今季ツアー初優勝を挙げると、この試合の優勝で4勝目。今年のツアーの“顔”は間違いなく佐久間選手だと言い切れるほどの強さを見せています。
年間女王の座を確実に手にし、世界ランクを上げて来季は海外メジャーにも積極的に挑みたいという意向を示している佐久間選手ですが、来週日本で開催される米女子ツアー「TOTOジャパンクラシック」に勝利した場合、「勝てれば(米女子ツアー参戦を)考えたい」と述べています。
今年、竹田麗央、山下美夢有、岩井ツインズと国内最強レベルの選手たちが海を渡って米女子ツアーに参戦し、“全員勝利”という輝かしい戦績を残しているのは周知の通り。
今年、国内女子ツアーで圧倒的な輝きを放っている佐久間選手が参戦すれば、米女子ツアーを席巻する日本勢に、さらに強力なピースが加わるということになります。
では、佐久間選手が米女子ツアーに参戦した場合、日本ツアーと同じように活躍できるのか? それを占う意味で、なんとも気が早い話ですが簡単なデータ分析を行ってみました。
竹田、山下、岩井ツインズの4選手の2024年の主要スタッツの平均値と、今季の佐久間選手の数字を比較してみたのが以下の数字です。※( )内の数字が4選手の平均。
●ドライバー平均飛距離 250.1Y(251.7Y)
●フェアウェイキープ率 65.6294%(66.4336%)
●パーオン率 71.538%(74.832%)
●リカバリー率 69.0385%(69.1392%)
●平均パット数 1.76(1.74)
見ての通り、パーオン率がやや低いことを除けば、先に海を渡った4選手の平均値とほぼ同じ数値になっていることがわかります。
実際は、長い移動距離への対応、現地の食事への対応、コースや芝への適応、現地サポート体制等、数字には現れない部分もあるので一概に「成功間違いなし!」とは言えませんが、データ面では申し分ない数字になっているのも事実です。
それもこれも、来週の結果次第。国内ツアーで無双して世界へ。昨年、竹田麗央選手が歩んだ道に、佐久間選手も続くのか。来週の「TOTOジャパンクラシック」はそんなことも楽しみにしたいと思います。

