
スマートな優勝スピーチ、どうすればいい?(写真はイメージ)
コンペの主旨を理解しておきたい
ゴルフのハイシーズン真っ只中ですね。ゴルフ場もコンペの需要が高まる時期です。コンペといえば、プレー後に、成績発表、表彰式、賞品授与とコンペならではの、流れがありますよね。最近はだいぶ簡略化されている印象もありますが、「優勝スピーチ」という大命題があります。
せっかく、優勝という最高の結果を獲得してもスピーチがグダグダ、ダメダメだと、その日一日、そのコンペの思い出が台なしになってしまいます。もしもの時に慌てないように。そつなく、そして他の参加者にも喜ばれる優勝スピーチとはどんなスピーチなのか、考えていきましょう。
まず一点、慣用句になっているとも言える、「同伴競技者に恵まれて」という一言。これを言うなら、きちんと同伴競技者一人一人の名前を挙げて、感謝の気持ちを述べること。そうすると自分の勝利を組全員で分かち合う、そんな和やかな雰囲気を醸し出すことが出来ます。
また、突然のスピーチにうろたえないためにはどうすればいいか。ハンディキャップが決まっているコンペや、スクラッチ勝負のコンペだと、成績発表される前に、ある程度順位の予想が出来てしまいますので、優勝スピーチも、心の準備をする時間があると思います。
でも日本のコンペでポピュラーな「新ペリア方式」の場合、主催者の方も盛り上がりを期待して、下位の方から成績を発表していき、表彰式のクライマックスとして優勝者の発表をする。そんなパターンが多いですよね。
こうなると、優勝が決まった直後にスピーチ、となりますから、「え、オレ、優勝? スピーチ? 何を話せばいいの??」なんてうろたえてしまって、ロクなスピーチが出来ずに、せっかくの晴れ舞台が後味の悪いものになってしまう。
こうならないためにはどうしたらいいのでしょう? 一番のポイントは、「そのコンペの主旨をしっかり理解した上で参加すること」。これにつきます。
その日のコンペが、接待絡みなのか、誰かのお祝いコンペなのか、はたまたチャリティイベントなのか。主催者はどんな思いでそのコンペを開催したのか。
こうしたことをしっかり頭に入れていれば、突然のスピーチでも的外れなことや、参加者や主催者に失礼になるようなことを話してしまう失態は避けられるでしょう。
たとえば、誰かの還暦祝いのコンペだとしたら、あくまでも主役はその還暦の方。優勝者といえども脇役にすぎません。スピーチも自分のプレーのことには触れずに、ひたすらその方への祝意を述べるのがスマートと言えます。
もちろん、普通に参加者全員が楽しむことが目的のコンペなら、優勝者は栄えある主役です。思いっきり喜びを表し、周りの人をハッピーな思いにさせてあげて下さい。
あ、でも自分のプレーの話はほどほどに。どうしても自慢話になってしまいますから。それから、もう一つ大切なのは、コンペを運営してくれた幹事さんや、主催者への感謝の言葉を述べること。
プロトーナメントで優勝した選手の優勝スピーチは、必ずと言っていいほど、主催者やスポンサーへの謝意から始まります。そのように教育されているせいもありますが、お礼を述べる相手先に漏れがないよう、メモを見て確認しながらスピーチする選手も多くいます。
普通に一般アマチュアが参加するコンペでは、まず幹事さんへの労いの言葉を話しておけば、好印象。スピーチは半分以上成功と言ってもいいでしょう。
もう一つ、気を付けて欲しいのが、スピーチの長さです。先ほどの新ペリアのコンペでは、自分の順位が分かって、賞品を受け取ったらすぐにでも帰りたい、という人も多くいます。
これもどうかと思いますが、気持ちは分かります。だらだらと話すのではなく、テンポ良く要点を簡潔に。最後の優勝スピーチは手短に。これが鉄則です。
いろいろ申し上げましたが、「もしも」の時にうろたえずにスマートなスピーチをこなせるように。少しでも参考にしてもらえたら嬉しいです。
