LPGAツアーのアジアシリーズ第4戦メイバンク選手権(マレーシア、クアラルンプールC)で山下美夢有が三つ巴のプレーオフを制しAIG女子オープンに続く今季2勝目を挙げた。悪天候で度々競技が中断するなか8打差の11位タイからスタートし、この日のベスト65でトップに躍り出るとプレーオフ1ホール目でバーディを奪って戴冠。2年連続国内ツアー賞金女王が本領を発揮した。

PGAツアーなど主要ツアーがお休みだったこともあり海外のゴルフメディアは山下の優勝をトップニュースで取り上げた。

8打差の逆転劇は1980年以降72ホールの大会では史上2番目の最多差V。各メディアとも山下のパッティングの上手さを強調し「パットが安定していてバーディをたくさん獲ることができました」という本人のコメントを載せた。

画像: 米女子ツアー「メイバンク選手権」を制した山下美夢有(写真/Getty Images)

米女子ツアー「メイバンク選手権」を制した山下美夢有(写真/Getty Images)

プレーオフ1ホール目(パー5)ではメジャー優勝経験者ハンナ・グリーンがバンカーからの3打目をミス。初日から首位を守ってきたチェ・ヘジンがティーショットを曲げバーディを逃すなか、3オンした山下が6メートルのバーディチャンスを確実にものにして勝ち切った。

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「本当に強い気持ちで回れました。毎試合優勝を目指しているので引き続き調整をして優勝を目指して頑張りたい」と頼もしい。

プレーオフでも30分の中断があり「そのときはすごく緊張していました。LPGAでプレーオフが初めてだったので。でも集中力は切らさず音楽を聴いて(プレーオフに向け)準備することができました」

今大会は賞金総額300万ドル(約46億円)、優勝賞金450万ドル(7000万円弱)のビッグイベント。今回の賞金を含め山下の今季の獲得賞金は330万ドル(約5億円)に達し目下賞金ランク3位。

CMEグローブポイントランクは3位、プレーヤー・オブ・ザ・イヤーランキング2位。山下がルーキーだということを忘れてしまいそうだが、ルーキー・オブ・ザ・イヤー部門でも竹田麗央を抜きランクトップに立っている。

海外でも圧巻の勝利が報道された山下は今週国内で開催されるアジアシリーズ最終戦「TOTOジャパンクラシック」で凱旋勝利を目指す。

そのほか岩井明愛が世界ランク1位のジーノ・ティティクルらと並び1打差の4位タイ、古江彩佳が9位タイとトップ10に3人の日本勢が入った。

TOTOジャパンクラシックで連覇がかかる竹田は41位に終わっている。

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