
ステップ・アップ・ツアーの「明治安田レディスオープンゴルフトーナメント」でアマチュア優勝を飾った岩永杏奈
最終日に2打差を逆転
最終日は9アンダーでトップの加藤麗奈と2打差2位でスタート。1番、2番で連続バーディを奪い、前半は34で11アンダーまで伸ばすと、後半の15番から17番まで3連続バーディで、10アンダーに伸ばしていた六車日那乃を逆転。18番パー5をパーで締め、2打差で逆転優勝を飾った。
「15番のバーディで流れが変わってバーディが続きました。7、8メートルの長いパットを入れたら行ける気がしました。優勝できてうれしいです」
逆転したルーキーの加藤は地元兵庫県の2年先輩で、関西ジュニアゴルフ連盟(KGU)の遠征では一緒になることが多かった。
「麗奈ちゃんは小学生ぐらいからKGUで九州の試合に一緒に行ったりしました。(同組の)林菜乃子さんも声をかけてくれて、楽しく回れました」
プロの間でいつも通りのプレーをすることができた。
1週間でスライスを克服
2週前のJLPGAレギュラーツアー「マスターズGC」では84位、前週の「樋口久子 三菱電機レディス」では96位と2週連続で予選落ち。「スタンレーレディスホンダ」で9位タイとトップ10に入った後に、調子を崩し、アイアンショットがつかまらなくなっていたという。
コーチや母のアドバイス、父のアイデアで始めた「トスバッティング」や「インパクトバッグ打ち」などの練習などでショットを改善。調子を取り戻した。
「右に向いていて、ボールはスライスだったのがストレートボールに戻って、今回はアイアンに助けられたほどです」
わずか1週間ほどで最終日のバーディラッシュにつなげた。
アマチュア優勝は8人目。7人目は同じ高校2年生の後藤あいが「Skyレディス」で先月達成したばかり。
「あいちゃんが優勝したので私も刺激になりました」
最終日前日にはナショナルチームの同僚の藤本愛菜や鳥居さくらがプロテストに合格し、その結果を見て、「私も頑張りたい」と逆転優勝へ気持ちが高まっていた。
下部ツアー優勝は最終プロテストの権利が得られるが、岩永はすでに昨年の日本女子オープンローアマチュアなどの資格でちょうど1年後はプロテスト合格も大きな目標になる。
「まだ実感はないですけど、早くプロになって、再来年はプロの試合で戦いたいです」
同時にレギュラーツアー優勝で、”短縮合格”も狙っている。
今シーズンは来週の下部ツアー・京都レディスが最終戦。1試合1試合経験を積んで、プロへの道を目指していく。
