
荒木がスイスイとリーダーボードを駆け上り、一気にトップの畑岡を捕らえた。
「1日としてはすごくよかったです。ラッキーもありましたし、今日スコアを伸ばせないと(最終日に)いい位置でプレーできないと思っていました。途中5連続(バーディ)取れてすごく楽しかったです」
首位に3打差から出て2番パー4で残り144ヤードの第2打を「OK」につけてバーディを奪うと、早くもエンジン全開だ。3番パー3で手前4メートル、4番パー4は左3メートル、5番パー4は1.5メートル、6番パー4も1メートルをすべて決めて怒とうの5連続バーディ。後半も3個のバーディを奪った。
「今日はリーダーボードを見ませんでした。あると分かったら下を向いていました」
ラッキーもあった。バーディを奪った16番パー5は残り40ヤードの第3打を強めに打ってしまったが、ピンに当たって4メートルに止まった。
「50ヤードくらい打っちゃったけど、ピンにガシャンと当たってくれました。ラッキーでした」
この日は米ツアー勢のナタリア・ガセーバ、ポーラ・レトと同組で回り、いい刺激をもらった。
「1番ホールでいきなりキャリーでオーバードライブされたり、難しいバンカーから寄せてきたり、さすがだなと思った。会話は特にしなかったけど、キャディさんから何歳なの?と聞かれました」
最終日に逃げ切り優勝を達成すれば、来季米ツアーの出場権を与えられる。
「私の夢は日本ツアーで年間女王になることですけど、アメリカツアーがすごいことは分かります。行ければ行きたいですね」
最終日は米ツアーで活躍している畑岡奈紗、山下美夢有と最終組で回る。
「すごく楽しみですし(畑岡とは)初めて一緒にプレーします。海外で優勝されているので、100ヤード以内のショットを見たいですね」
伸び盛りの20歳が今季2勝目を米ツアーで達成するか。
