男子ゴルフの今季国内ツアー第22戦「三井住友VISA太平洋マスターズ」最終日が16日、静岡県・太平洋C御殿場C(7262ヤード、パー70)で行われ、5打差の単独首位から出た金子駆大が2バーディ、ボギーなしの2アンダー68で回り、通算17アンダーで圧勝した。5月の関西オープン以来の今季2勝目、通算2勝目。李尚熹(イ・サンヒ)が通算11アンダーで2位に食い込んだ。

「三井住友VISA太平洋マスターズ」でツアー2勝目を挙げた金子駆大(撮影/有原裕晶)
圧勝だった。金子がスタート前の5打差を最後は6打差に広げ、独走態勢でVゴールを駆け抜けた。
「14番で5打差くらいあったので、そこでいけるかなと思いました。18番でティーショットがまっすぐいったので、ほぼ決まりかな、勝ったなと思いました」
この日は2番パー4でピンまで残り158ヤードの2打目を8Iで6メートルに乗せてバーディを先行させると、続く3番パー5で2打目をグリーン近くまで運び、20ヤードの3打目アプローチを2メートルに寄せて連続バーディ。優勝への流れをしっかりと作った。後半はすべてパーをセーブし、安全運転で今季2勝目を勝ち取った。
「(関西オープンの)1勝目はすごくラッキーもありながらという感じでしたが、今回の優勝はもう自分の中では2日目からほぼ完ぺきなゴルフができていたので、そういうところはすごい自信になると思います」
今季2勝を挙げたが、米ツアー挑戦など海外挑戦についてはまだ準備中だという。
「PGAツアーで優勝してみたいなというのはあるけど、準備はまったくしていないですね。そのときにチャンスがあればという感じで、全然自分の中ではそういうのは決めていないです。こういう成績を残せるとは思っていなかったので、そろそろ準備が必要なのかなとは思っていますけど」
この優勝で今季の獲得賞金額が1億円(1億1401万1916円)を突破し、賞金ランク1位に浮上した。
「やっぱり賞金王というのをものすごく取ってみたいですし、取ればDP(欧州ツアー)にもいけるので、そういうのを目指したい」
若武者がまずは国内の頂点を目指す。
