アジアンツアーのインターナショナルシリーズ最終戦「PIFサウジインターナショナル powered by ソフトバンク・インベストメント・アドバイザーズ」(サウジアラビア・リヤドGC)が22日に終了し、年間ランキングで2位を確定させた浅地洋佑が、来季のLIVゴルフリーグの出場権を獲得した。この権利は、シリーズ年間ランキングのトップ2に与えられるもので、浅地はLIVゴルフという世界の舞台へ羽ばたくことになった。なお、1位はJGTOでもお馴染みのスコット・ビンセント(ジンバブエ)で、2年ぶりのLIVゴルフ復帰を果たした。
画像: スコット・ビンセント(左)と浅地洋佑(右)(提供/アジアンツアー)

スコット・ビンセント(左)と浅地洋佑(右)(提供/アジアンツアー)

「シンガポール優勝が全て」人生を変えた勝利

最終戦を前に、ランキング2位の座を守りきった浅地は、ラウンド後、喜びを噛みしめながらインタビューに応じた。

「(LIVゴルフ選手になるという)この気持ちがどうなるか、まだわからない」と語りつつも、「妻とキャディと一緒で、LIVのイベントに出られることに決まって本当にハッピーだ」と、歓喜の瞬間を振り返った。

彼にとって人生の転機となったのは、2週間前の「ムータン・シンガポール・オープン」での優勝だった。

「シンガポール・オープンでの優勝は、私にとって非常に価値あるものでした。あの勝利の瞬間は、LIVゴルフに行けるなんて思ってもいませんでしたが、結果としてこのように道が開けました。だから、シンガポールでの勝利は私にとって本当に大きい」とコメントし、その勝利がLIVゴルフへの道筋を開いてくれたと認識したと明かした。

LIVゴルフの選手となっても、JGTO(日本ゴルフツアー機構)のメンバーとして日本ツアーにも出場できると認識している浅地は、今後の予定について、「この後、日本のカシオオープンと日本シリーズJTカップに出場します。その後はトレーニングと練習をして、英語を勉強します。私には必要ですから」と、早くも世界を舞台にした準備に入っていることを示唆した。

スコット・ビンセントが堂々トップ、日本勢も予選会へ

インターナショナルシリーズの年間ランキングでは、ジンバブエのスコット・ビンセントが堂々のトップに輝き、浅地とともにLIVゴルフの出場権を手にした。ビンセントは「(LIV出場が決まるまで)神経質になっていた」と認めつつも、「この大会はワールドクラスだ」と語り、LIV参戦への意気込みを語った。

最終戦で浅地を逆転する必要があったフィリピンのミゲル・ダブエナは、浅地を抜くために6位以内に入る必要があったが、1打足りず11位タイでフィニッシュ。浅地とのポイント差わずか25.25ポイント届かず、3位となり、惜しくも出場権を逃した。

また、インターナショナルシリーズのランキングで、LIVゴルフ昇格の夢を追う日本勢の動向にも大きな動きがあった。

● 比嘉一貴(インターナショナルシリーズランク10位)は、LIVゴルフプロモーションズ2026(予選会)の第2ラウンドからの出場権を獲得。
 
● 杉浦悠太(同16位)と池村寛世(同30位)は、同予選会の第1ラウンドからの出場権を獲得した。

LIVゴルフ予選会は、2026年1月8日から11日までフロリダ州のブラックダイヤモンドランチで開催される。日本勢がさらにLIVゴルフの門を叩くことができるのか、注目が集まる。

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