2026年シード権確定選手一覧
1:佐久間 朱莉2,653.61pts
2:神谷 そら 1,794.64pts
3:河本 結 1,764.41pts
4:菅 楓華 1,699.45pts(初) 「ミヤギテレビ杯ダンロップ」優勝
5:高橋 彩華 1,528.56pts
6:荒木 優奈 1,428.25pts(初)「ゴルフ5レディス」優勝
7:山下 美夢有 1,366.99pts
8:桑木 志帆 1,340.85pts
9:金澤 志奈 1,318.38pts
10:鈴木 愛 1,198.74pts
11:ウー・チャイェン 1,165.68pts
12:小祝 さくら 1,165.15pts
13:申 ジエ 1,130.38pts
14:岩井 千怜 1,094.12pts
15:永峰 咲希 1,087.58pts
16:木村 彩子 1,064.76pts
17:堀 琴音 1,031.84pts
18:小林 光希 944.74pts
19:仲村 果乃 930.32pts(初) 「樋口久子 三菱電機レディス」優勝
20:佐藤 心結 916.94pts
21:竹田 麗央 914.75pts
22:穴井 詩 898.25pts
23:イ・ミニョン 891.16pts
24:藤田 さいき 872.88pts
25:入谷 響 837.81pts(初) 「ニチレイレディス」優勝
26:山城 奈々 805.36pts(初)
27:渡邉 彩香 793.80pts
28:阿部 未悠 780.28pts
29:柏原 明日架 768.79pts
30:永井 花奈 715.43pts(2季ぶり6度目)
31:髙野 愛姫 689.69pts(初) 「ヨネックスレディス」優勝
32:安田 祐香 684.08pts
33:内田 ことこ 674.10pts
34:ペ・ソンウ 668.30pts
35:岡山 絵里 658.00pts
36:青木 瀬令奈 622.42pts
37:木戸 愛 619.20pts (6季ぶり9度目)
38:全 美貞 619.09pts
39:稲垣 那奈子 614.08pts(初) 「リゾートトラスト レディス」優勝
40:鶴岡 果恋 597.82pts
41:脇元 華 577.64pts
42:菅沼 菜々 557.97pts(2季ぶり4度目) 「パナソニックオープンレディース」優勝
43:櫻井 心那 557.37pts
44:葭葉 ルミ 540.20pts(5季ぶり7度目)
45:工藤 遥加 532.67pts(初)「アクサレディス」優勝
46:天本 ハルカ 512.69pts
47:泉田 琴菜 509.21pts(初)
48:サイ・ペイイン 493.85pts(3季ぶり5度目)
49:大里 桃子 489.47pts
50:都 玲華 487.71pts(初)
===来季ファーストリランキングまでの出場権獲得選手===
51:吉田 鈴 450.61pts
52:ささき しょうこ 433.07pts (シード喪失)
53:蛭田 みな美 426.94pts (シード喪失)
54:寺岡 沙弥香 402.32pts
55:後藤 未有 396.91pts
2025 年シーズンのレギュラーシーズンは残すところあと1試合。最終戦「JLPGAツアー選手権リコー杯」は選ばれた40名しか出場できない、いわゆる“エリートフィールド”のため、50位以内のシード権、および51~55位のファーストリランキングまでの出場資格が確定した。なかでも注目は、今季初めてシード権を獲得した10名の存在だ。菅楓華(4位)、荒木優奈(6位)、仲村果乃(19位)、入谷響(25位)、山城奈々(26位)、高野愛姫(31位)、稲垣那奈子(39位)、工藤遥加(45位)、泉田琴菜(47位)、都玲華(50位)が名を連ね、ツアーに新戦力をもたらすこととなった。そのうち荒木、入谷、都の3名はルーキーとして堂々のシード入り。若手世代の台頭を象徴する顔ぶれとなった。

都(左)、荒木(下)、入谷(右)はルーキーとして堂々のシード入り
荒木優奈(メルセデス・ランキング 6位):爆発力を持つ「バーディマシン」
| 平均バーディ数 | 3.786(3位) |
| 1stラウンド平均ストローク | 70.4567(4位) |
| 平均パット数(パーオンホール) | 1.7766(7位) |
荒木優奈の持ち味は、「爆発力」だろう。平均バーディ数はツアー3位を誇り、攻めのゴルフが持ち味であることを証明。パーブレーク率も3位と、高い確率でスコアを縮めている。また、トーナメントの初日の入り方が非常に良く、1stラウンドの平均ストロークは4位。スタートダッシュに優れ、勢いに乗れば優勝争いに絡む爆発力を持つ。パーオンした際のパットの精度(パーオンホール平均パット数7位)がトップクラスでもある。アイアンでグリーンを捉えれば、高い確率でバーディチャンスをものにできる強さを持っている。
入谷響(メルセデス・ランキング 25位):未完の大器「ツアー屈指の飛ばし屋」
| ドライビングディスタンス | 259.43Y(4位) |
| 平均バーディ数 | 3.4434(10位) |
| 予選ラウンド平均ストローク | 70.9403(10位) |
入谷響の最大の魅力は、その圧倒的な飛距離。ドライビングディスタンスは259.43ヤードでツアー4位を誇り、この飛ばし屋としての能力は、今後の爆発的な成長の鍵となる最大の武器だ。飛距離を活かし、平均バーディ数も10位とツアー上位。また、予選ラウンドの平均ストロークも10位と安定しており、シード獲得の土台となっている。
都玲華(メルセデス・ランキング 50位):堅実な攻守を誇る「パー5ハンター」
| パー5平均スコア | 4.7453(4位) |
| サンドセーブ率 | 51.6129(6位) |
| パーオン率 | 71.768(20位) |
都玲華は、極めて明確な強みと、それに比例する課題を持つ選手だ。最大の強みはパー5での決定力。パー5平均スコアは4.7453でツアー4位を誇り、確実にスコアを稼げる能力が、シード権獲得の大きな要因となった。また、サンドセーブ率も6位と、バンカーショットの技術が非常に高く、グリーン周りの特筆すべき強さを持っている。パーオン率も20位と安定したアイアン精度も持ち合わせ、グリーンを外さないゴルフの基盤は確立されている。
シード復帰は5名!
一方、シード復帰組も5名が名乗りを上げた。24年はファイナルQTでも振るわず、QTランキングは102位と低迷した菅沼菜々だが、推薦出場した「パナソニックオープンレディース」で見事優勝。24年シーズンMR54位の権利で25年シーズンに入った木戸愛は「資生堂・JALレディス」や「CAT Ladies」で2位に入る活躍を見せ、MR37位に入った。ファイナルQT1位の資格で今年参戦した永井花奈は優勝こそなかったものの、自己ベストとなる平均スコア71.4118を記録し、MR30位で2シーズンぶり6度目、同4位のサイ・ペイインは1桁順位こそ2回と多くはなかったが、予選落ちが7回と少なく、安定感抜群のゴルフでMR48位で3シーズンぶり5度目、同29位の葭葉ルミはMR44位で5シーズンぶり7度目のシード復帰を果たし、経験豊富な実力者が再び主戦場へ帰ってくる。
なお、吉田鈴、ささきしょうこ、蛭田みな美、寺岡沙弥香、後藤未有の5名(メルセデス・ランキング51~55位)は、来季前半戦の出場権を確保し、QTを回避。シードこそ逃したものの、安定した成績で次シーズンのスタートダッシュを狙える立場を手にした。
2026年も熾烈な戦いに期待したい。
写真/大澤進二、岡沢裕行
