朝は寒さもあったものの日中は20度くらいまで気温も上がりプロアマ大会が行わました。米女子ツアーの最終戦を戦った畑岡奈紗、勝みなみ、岩井明愛、岩井千怜、古江彩佳選手らもコース入りし、例年よりもファーストカットが際立ったことで狭く絞られたように見えるフェアウェイ、深いラフ、硬さはあるもののスピードはそれほど速くないコーライグリーンに海風と宮崎カントリーでの最終戦に向けて、精力的に練習する姿が見られました。
「ショットは好調、あとはパターが入れば」勝みなみ
勝みなみ選手は、「時差ボケもそこまで辛くはなくコンディションも悪くありません。ショットも悪くないのであとはパターが入ってくれたら」とコンディションは良好のようです。米女子ツアー終盤の「ロッテ選手権」で3位、「ビュイックLPGA上海」で2位の成績を収め一気に世界ランキングを37位まで上げたことで、世界ランキング50位位内の資格を獲得し出場を決めています。

世界ランキング50位以内の資格で地元鹿児島から近い宮崎での試合で最終戦を迎える勝みなみ
3年ぶりの出場となりますが、これまでも地元鹿児島からの大応援団を引き連れてのラウンドが印象的です。「鹿児島に近いので、地元の応援してくださる方とか、ファンの方が日本のツアーに出ると喜んでくださるかなと。最終戦は特別ですし、資格があれば出たいなとは思っていて、今回もらえたので、出ようって決めました」と自信を深めた終盤の好成績通りのプレーが期待されます。
ロンドンで食べた「オネストバーガー」が最高! 岩井明愛
岩井明愛選手は2月の「ホンダLPGAタイランド」で2位、「JMイーグル選手権」で2位のあと、8月の「スタンダードポートランドクラシック」で優勝。すべてのメジャーにも出場し、世界ランキングは23位、ポイントランクでも西郷真央に次いで13位とし、今大会を最終戦にシーズンを終えます。米女子ツアーでの1年を振り返ってもらうと「100点です! 優勝もできて、いろんな経験もできましたし、ロレックスアワードにも最終戦(CMEグローブツアー選手権)にも出場できました。来年は歴史に残るような結果を残せたら。2人いるので」と充実のシーズンを送ったようです。

米女子ツアーで初優勝を挙げ出場権を手にした岩井明愛
もちろん良いときばかりではないので苦しい時期を過ごした時間もあったようですが、「チームに助けられた」と心もリフレッシュして毎試合優勝目指して臨んでいたと言います。海外で食べたもので印象に残っているものを聞くと、ロンドンで食べた「オネストバーガーのBBQチキンが最高でした!」と教えてくれました。千怜選手もご両親もその「オネストバーガー」の美味しさには衝撃を受けたようで「今まで食べたハンバーガーの中で一番美味しかった」と口を揃えます。

チーム岩井の印象に残った食べ物はロンドンにある「オネストバーガー」(https://www.honestburgers.co.ukから引用)
「オネストバーガー」のホームページでハンバーガーを見ると確かに美味しそうな画像が並んでいました。海外参戦する際に食事困る選手もいる中で、岩井姉妹の母・恵美子さんは「何回かはホテルのミニキッチンで日本食を作りましたが、みんなで現地の食事を食べるのも楽しみでした」と、海外で職を楽しめることも楽しくツアー生活を送るコツのようです。
「チックフィレ」が最高!岩井千怜
岩井千怜選手は国内開幕戦を優勝、翌週を3位タイで終えると5月の「リビエラマヤオープン」で初優勝を飾り「KPMG全米女子プロ選手権」を4位タイなどコンスタントに成績を残し世界ランキング31位、ポイントランク15位で終え、今大会に臨みます。

国内開幕戦以来の国内2勝目を狙う岩井千怜
今季の米女子ツアーについては「もし自分のゴールが1000だとしたら今の自分は380くらい(笑)。まだまだ、まだまだです、もっと大きい何かを成し遂げたいと思ってるので。本当にいろんな経験をしてきました。ダラスカウボーイズや応援してくれる人や出会いもありました。応援してもらえる人が増えると自身にもなりますし、一つ一つの出会いを大切にしたい」と振り返りました。英語については「頑張って話す姿勢が大事だと思うので、まだまだ未熟ですが来年も変わらないスタンスでしゃべりたいと思います」と答えてくれました。
印象に残った食べ物については「『チックフィレ』というフライドチキンのお店と、2週続けて滞在したフロリダで食べたお肉がすごく美味しくてパワーになりました」と教えてくれました。千怜選手は同じくコーライグリーンの開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」を連覇した実績もあるので、今大会でも得意なパットで上位争いする姿を見せてくれることでしょう。
明日の初日も現地からのレポートをお届けします。
写真/中村修
