米女子ツアーのQシリーズファイナルは初日、悪天候で順延しました。ここでいま一度、Qシリーズファイナルについておさらいです。このファイナルとは来季の米女子ツアー出場権を賭けて戦う試合のこと。エントリーリストに名前があるのは111名の選手たち。そのなかから25人だけが、来季の出場権を得ることができます。
画像: Qシリーズファイナルで来季出場権をかけて戦う櫻井心那

Qシリーズファイナルで来季出場権をかけて戦う櫻井心那

この試合に臨む日本勢は4人。まずは予備予選を勝ち上がってきた伊藤二花選手、そして櫻井心那選手です。

櫻井選手は国内ツアー5勝を誇るゴリゴリのシード選手。8月のCAT Ladiesでも勝利を収めています。それに対して伊藤選手は国内のプロテストは未合格ながら、今年は米女子ツアー下部のエプソンツアーを主戦場としてランク69位。トップ10入りも果たしているという“米国叩き上げ”の選手。

そのふたりに対して、今季を米女子ツアーで戦ったものの来季の出場権を得られず、Qシリーズに活路を求めるのが渋野日向子選手と西村優菜選手のふたりです。

今季の渋野日向子選手は23試合に出場し、13試合で予選落ちと苦しいシーズン。ランク104位と、100位までに与えられる出場優先カテゴリーに入ることができませんでした。西村選手もランク115位と同様の状況。来季も米女子ツアーを主戦場とするためには、Qシリーズで25位に入るしかありません。

思い返せば一年前のQシリーズをトップ通過したのは山下美夢有選手でした。山下選手は今年メジャーを含む2勝を挙げ最終戦までプレーヤーオブザイヤーの可能性を残し、世界のトップへと躍り出ました。

また、同じ2024年のQシリーズ組からは岩井ツインズが揃って勝利。吉田優利選手、馬場咲希選手は来季出場権を確保するなど、通過した5人がそれぞれ活躍しています。また、通過できなかった原英莉花選手は、下部のエプソンツアーの出場権を得、そこで活躍して来季は米女子ツアーに“昇格”を決めています。

かつて米女子ツアーははるかなる高みであり、Qシリーズはそこへの「入り口」でしたが、近年では日本ツアーのレベルアップに伴って米女子ツアー参戦後すぐに大活躍する選手が増えています。いわば、Qシリーズが世界のトップで戦うための通過点になっている印象を受けます。

今年Qシリーズに挑む4人の選手たちも、全員が通過して来季大活躍することを期待しましょう!

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