
月下で車のライトが照らされた18番グリーン上。奥山純菜がロングパットバーディパットを沈めた(撮影/岡沢裕行)
「明日も最後まで丁寧にプレーしたい」

16アンダーで単独トップに立った奥山(撮影/岡沢裕行)
霜の影響で朝のスタート時間が40分遅れ、日没サスペンデッドの可能性が高まっていた。
奥山ら最終組の4人は17番終了後に、競技委員から「日没なんでやめてもいいし、行ってもいい」と18番に行くかどうかの判断を求められ、全員がホールアウトすることを選択。ティーイングエリアに立ったときに、日没を知らせるホーンが鳴り、18番をプレー後ホールアウトした。
「明日、2時間前に起きたりしなきゃいけないんでもう行こうって行きました」
暗闇に車のライトが照らされたグリーン上で、奥山はロングパットバーディパットを沈めた。
7アンダーから16アンダーにスコアを伸ばせたポイントは、13番パー4でボギーを打った直後の15番パー5でのイーグル。「190ヤードぐらいを4Uで打って、2メートルぐらいに乗って」それを決めた。
10アンダー2位の福山恵梨とは6打差。第1回リランキングまでのほぼ全試合に出場できるボーダーラインの35位前後は、2アンダーで10人が35位タイ。3アンダーは7人が18位タイ。現時点でボーダーラインまで12打か13打差と大きな貯金を得た。
気持ち的にラクになったというが、「明日も最後まで丁寧にプレーしたいです」と、暗闇のなかコースを後にした。
※QTファイナルは4日間72ホールを戦い、順位に基づいてQTランクが与えられる。第1回リランキングまでほぼ全試合に出場できるのは35位前後で、3日目を終えて、3アンダー28位タイに7人、2アンダー35位タイに10人がボーダーラインにいる。
最終日、同じスコアで並んだ場合は、最終ラウンドのスコア→第3ラウンドのスコア→第2ラウンドのスコア→最終ラウンドの18ホールからのカウントバック……の順番でQTランクが決定する。
