米女子ツアーの来季出場権を賭けたQシリーズの「ファイナルクオリファイ(最終予選会)」が1日の順延を経てスタートしました。
画像: 5アンダー4位タイの西村優菜(撮影/岡沢裕行)

5アンダー4位タイの西村優菜(撮影/岡沢裕行)

開催コースはアラバマ州のRTJゴルフトレイル・アット・マグノリアグローブ。日本からは渋野日向子、西村優菜、櫻井心那、伊藤二花の4選手が出場、初日を終えて西村選手が5アンダー4位タイ。渋野日向子選手と櫻井心那選手が3アンダー10位タイと好発進しています。そしてこのスコア、“順位以上”にナイススコアだと言えるのです。

どういうことかというと、今大会はクロッシングコースとフォールズコースの2コースを利用して行われており、西村、渋野の両選手がプレーしたフォールズコースはクロッシングコースによりも比較的スコアが“出にくい”のです。

10位タイまでの20名の選手がプレーしたコースを見ると、それは一目瞭然。

フォールズコース:5人(西村、渋野選手含む)

クロッシングコース:15人(櫻井選手含む)

フォールズコースだけのリーダーボードが仮にあったとすれば、西村選手は単独首位。渋野選手は2打差の2位タイという順位になるわけです。“スコアが出ない傾向のあるコース”でファーストラウンドから好スコアを叩き出したことは、大きなアドバンテージです。(もちろん、フォールコースをプレーして3アンダー10位タイの櫻井選手がナイスプレーであることも言うまでもないことです)

ファイナルクオリファイは2日目、全選手がコースを入れ替えてプレーします。72ホール終了時点で上位65位またはタイの選手まで絞り込まれ、最終ラウンドはクロッシングコースで行われます。

他の注目選手を見てみると、2024年10月に乳がんと診断され2025年シーズンを欠場しながら、病を克服してこの試合に挑んでいるキム・カウフマン選手は21位タイと“通過圏内”でプレー。

また、伊藤ニ花選手は1オーバー65位タイ。2日目以降の巻き返しが期待されます。2019年、渋野日向子選手と同じ年に全米オープンを制した“メジャー組”のイ・ジョンウン6選手は2オーバー73位タイと出遅れています。

アマチュア、若手、ベテラン、メジャー覇者……さまざまな選手が世界中から集結し、来季の25個の椅子を取り合う過酷なゲームは、まだはじまったばかりです。

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