ファンとプロのドラコン対決やパターフィッティングなどアクテビティで大盛況
オープニングセレモニーは総勢18名のプロによる、客席へのグッズの投げ入れからスタート。開会宣言では念願の初優勝を果たし、勢いそのままに年間4勝。そして年間女王に輝いた佐久間朱莉が務めた。

開会宣言前に年間女王に輝いた佐久間と、結婚を発表した金谷へファンからお祝いの花束を手渡された
イベント前半ではプロと一緒に体を動かしながら楽しめるドラコン対決や、「ピン」が力を入れているクラブフィッティングの一部を体験できる“パターフィッティング”などアクティビティブースは大賑わい。さらに同時進行でステージではツアー優勝を果たした男女プロ6名とファンの記念撮影が行われた。

左から「ドラコンブース」、「パターフィッティング」のブース風景
会場の中だけでなくロビーでもファンを虜にするブースが!? これまで世に送り出されたドライバー、アイアン、パターの歴代モデルが展示され、マニアックなギアファンが目を輝かせながらショーケースを眺めていた。

歴代のヘッドがずらりと並べられ「ピン」の歴史を振り返ることができた
男女合計で国内ツアー10勝を挙げたチームPINGの活躍を振り返った
イベント後半のトークセッションでは今シーズン優勝を挙げた男女プロ各3名が登壇。
昨年、あともう一歩というところで惜敗が続いていたが、今年の「KKT杯バンテリンレディスオープン」で悲願の初優勝を果たした佐久間は「パッティングが良かったことが初優勝に繋がった」と分析し、続けて「初優勝したことで自信を持てたので、シーズン中盤や後半も戦えた」とシーズン4勝を挙げて年間女王となった今年を総括した。
同じく今年、「ヨネックスレディス」で初優勝を果たした髙野愛姫は「パットがどの距離でも入ってくれたし、ミスパットも入ってくれていた。こういう時に優勝するのかな? と思った」と技術だけでなく、運の巡りあわせも勝つことの要素だと感じたという。
今シーズン最終戦の「JLPGAツアー選手権リコー杯」をプレーオフの末、制した鈴木は「緊張した場面でスムーズにストロークできるかということと、会場にいる皆さんもあの場面に立って打ってほしい」と、20メートル超えのパットを残り80センチで寄せた返しの場面を振り返った。

トークセッション前半の部は佐久間、鈴木、髙野が登壇した
後半の男子の部では金谷拓実、蟬川泰果、大岩龍一がステージへ上がった。
来シーズンのPGAシード権も獲得した金谷は「本当にレベルの高さを感じた。最初のほうは予選を通過することが難しかったですが、少しずつ前進して、後半戦では優勝争いができたので来年に繋げることができました。一年間楽しく充実していた」と話した。そして「周りの選手が飛ぶので、逆に自分がやるべきことが見えてきて、グリーン周りやショートゲームの強みを生かせたことが、終盤の優勝争いに繋がったと思う」とPGAツアーのシード権獲得の要因を分析した。
「BMW日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」で優勝を果たした蟬川は、今シーズンをPGAツアー出場権を求めて下部ツアーを主戦場にするつもりだったが、2月のコロンビアの試合で肋骨を骨折し、棄権したことで以降のスケジュールが白紙になった。「病院を7軒回ってわかった」と言い、原因のわからない痛みと不安と戦ったシーズン序盤だった。休養を挟み「中日クラウンズ」で復帰し、日本ツアーに狙いを定め、国内メジャー優勝に繋がった。
「カシオワールドオープン」で初優勝した大岩は、「自分はこのまま勝てないんじゃないかと思っていた」と吐露した。試合中は「プレーオフの時に、もしかしたらと思った」と振り返りプレーオフ2ホール目でバーディを奪い、Kochi黒潮カントリークラブに歓喜の輪ができた。そして「今シーズンは怪我が多かったので、怪我をしない体づくりをして複数回優勝を目指したい」と力強く締めくくった。

金谷拓実、蟬川泰果、大岩龍一が今シーズンを振り返った
最後はトークセッションに登壇した6名と参加者で集合写真を撮影して幕を閉じた。

参加者と今シーズン優勝したプロ6名が記念撮影を行った

