LPGAツアーのQシリーズ(最終予選会)が先週アラバマで開催され悪天候のなか櫻井心那、渋野日向子、西村優菜の3人が来季の出場権を獲得した。晴れてツアーカードを取得した選手たちの集合写真に飛び抜けて背の高いプレーヤーの姿が。そう、彼女こそ予選会をトップ通過した話題の20歳ヘレン・ブリームだ。ドイツ出身の彼女は身長190センチ! 直後から超大型新人の登場がネットをざわつかせている。

欧州女子ツアー(LET)から米女子ツアー(LPGA)昇格の関門を1発でクリアしたブリームが話題のワケはバスケットボール選手並み(190センチ)の身長だけではない。

ドイツ、シュトゥットガルト郊外に生まれた彼女はアマチュア時代から華麗なる戦績を残してきた。

15歳ですでにプロの試合(LETの下部ツアーLETアクセスシリーズ)で準優勝3回、17歳のときには全英ガールズアマチュア選手権(18歳以下の世界最高峰大会)の決勝戦で12&10(10ホール残して12アップ)の圧勝を飾った。

画像: 米女子ツアーの出場権を獲得したヘレン・ブリーム(写真/Getty Images)

米女子ツアーの出場権を獲得したヘレン・ブリーム(写真/Getty Images)

18歳になる直前(24年6月)にはLETアクセスシリーズで3試合連続優勝してアマチュア世界ランク1位に浮上。

3連勝の1カ月後(24年7月)に18歳でプロ転向すると、9月にLETアクセスシリーズのローズ・レディス・オープンでプロ初優勝。

その2週間後にはレギュラーツアーのラ・セラ・オープンで2位に2打差をつけLET初優勝を飾った。

今年は優勝こそなかったものの準優勝3回を含むトップ10入り7回。来シーズン長身のパワーヒッターがアメリカでどんなプレーを見せてくれるか期待が高まっている。

今年のQスクールでは72ホールで24位タイまでの31人が出場資格を獲得したが例年になく欧州勢の躍進が目立った。

ブリームを含めドイツ勢が3名。ほかにもフランス、イタリア、スイス、スペイン、スウェーデン、イングランド、アイルランド、スロベニアとヨーロッパ9カ国で13名がツアーカードを取得した。

アジア勢は日本と韓国が3人ずつだが中国が4人と国別ではアメリカの5人に続き2番目に多かった。

女子の世界ランクNo.1で今季主要タイトルを総なめにしたジーノ・ティティクルを輩出したタイは今回意外にも1人しか出場権を獲得できなかった。

来シーズンはエプソンツアー(下部ツアー)から昇格した原英莉花を含め日本勢は15人体制。今季は6人がメジャー2勝を含む7勝を挙げたが来年は……? ワクワクが止まらない。

【動画】Qシリーズトップ通過を決めたヘレン・ブリームのパッティング【欧州女子ツアー公式X】

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