地域に根ざした大衆的な中華料理店「町中華」にスポットが当たって久しいが、同じように地域に根ざしたゴルフショップといえば「ゴルフ工房」がある。経験豊かなクラフトマンが使い手の要望に合わせ、ヘッドとシャフトを組む「カスタムクラブ(地クラブ)」が人気だ。そこで、人気工房がオススメするカスタムクラブを週イチで紹介 ! 試打者はゴルフダイジェストで四半世紀にわたり世に出たほぼすべてのクラブを打ってきた堀越良和プロだ。

連載88回目は、本試打企画53回目に掲載されている「ゴルフワンハンドレッド本店」の加瀬康晴さんががオススメするカスタムクラブをご紹介。今回はアクシスゴルフ「512ZFX ツアースペック ドライバー(10度)」×EDGE WORKS 「EG 520-MK」がオススメとのこと。

工房店主の加瀬さんが特徴を語る

「今回は、当工房で飛ぶと評判のアクシスゴルフのドライバー『512ZFX ツアースペック ドライバー(10度)』をご紹介します。このクラブはつかまりが良く、球も上がりやすいため右へのミスを軽減できることが評判のヘッドです。また、アクシスゴルフ初のカチャカチャ(可変スリーブ)を採用しており、これまで変えられなかったロフト角やライ角を±1度、調整することができるところもポイントです。そしてフェース部には『15-3-3-3(βチタン)』を採用しており、ルール適合ギリギリまで薄くしてあることから反発性能も良くなっています。薄くなるとフェースがたわむ量が大きくなりますので、より遠くまでボールを運ぶことが可能になります。もちろんルール適合ですので、競技ゴルファーの方も安心して使うことができます」

画像: 「512ZFX ツアースペック ドライバー(10度)」×EDGE WORKS「EG 520-MK」

「512ZFX ツアースペック ドライバー(10度)」×EDGE WORKS「EG 520-MK」

「シャフトのエッジワークス『EG 520-MK』はマイルドな挙動で高弾道を打てるような味付けになっているので、力まずともキャリーを稼ぐことができます。そして全体がしなりますが先端剛性もやや強いため、安心して叩いていけるモデルだと思います。実際に打っていただくとわかるのですが、シャフトがしっかりと球を押してくれるため、フェースの高い反発性能を感じさせません。双方の高弾道の特性が組み合わさり、さらにヘッドの低スピン性能が相まって自身最高飛距離が見れるかもしれませんね」

アクシスゴルフ「512ZFX ツアースペック ドライバー(10度)」×EDGE WORKS「EG 520-MK」の印象を堀越プロに聞いた

「今回試打するクラブは、アクシスゴルフ『512ZFXツアースペック ドライバー』とEDGE WORKS『EG 520-MK』の組み合わせです。ヘッドはスピン量を抑えてくれそうなディープめな顔付きです。460㏄と標準的な体積でありながらも小ぶりでとても構えやすいです。また、アクシスゴルフ初のスリーブが搭載され、8種類のライ・ロフト角の調整が最大1度可能となり、幅広いゴルファーが微調整できる細やかな設定となっている点も評価できます。そしてシャフトはEGDE WORKS(エッジワークス)というメーカーが出しているシャフトで、全体的なしなりを体感できるように設計されたしなやかな動きが特徴的なシャフトです。しなりを感じれることでリズム良く振ることができますし、タイミングが合ったときには低スピン、高弾道でかなりの飛びが期待できると思います。早速打ってみたいと思います」

画像: 試打者/ほりこし・よしかず。試打経験から裏打ちされた豊富な知識と試打技量から大手メーカーのシャフトやヘッドの開発にも携わる。キング・オブ・試打。クレアゴルフフィールド所属

試打者/ほりこし・よしかず。試打経験から裏打ちされた豊富な知識と試打技量から大手メーカーのシャフトやヘッドの開発にも携わる。キング・オブ・試打。クレアゴルフフィールド所属

実際に試打を開始!※ドライバー換算HS42m/sの試打データ

「メーカーが謳うとおり、打ち出し角が高く低スピンで、初速も十分に出ていますね。球自体は右に逃げずつかまる傾向にありますが、フェースのトップラインの塗装が逃がし気味になっているためヒッカケを恐れずに振り抜くことができます。シャフトはクセのないオーソドックスなしなりですが、切り返しからややヘッドが下りてくる感覚が強く、そのため振り遅れを防いでくれますので方向性は安定しています。インパクト音はやや高めに感じますが打感は心地よく、しっかりとボールを押し込めるような感覚が非常に素晴らしいですね。球がしっかりと上がってくれるため、調整機能を活かしてロフトを立ててみても良いかもしれませんね」

ヘッドスピード42m/s前後で試打を開始

●キャリー/226.1Y
●総飛距離/244.6Y
●スピン量/2522rpm
●打ち出し角/17.3度

総評

画像: 「球も上がりやすく低スピンで、飛ばせるクラブでした」(堀越)

「球も上がりやすく低スピンで、飛ばせるクラブでした」(堀越)

「今回の『512ZFX ツアースペック ドライバー(10度)』×EDGE WORKS『EG 520-MK』の組み合わせは、右へのミスを徹底的に避けたい方、そして弾道が低くキャリーが出ない方に対してオススメできるクラブだと思いました。シャフトの走り感とヘッドのつかまり性能で右へのミスを消すことで、思い切って振り抜くことができ、かつドローヒッターは右に打ち出しても返ってくる安心感が得られると思います。ヘッドには計6カ所の可変ウェイトが装填できるため、弾道調整や重量調整、そしてつかまり具合を調整することで自分にあったドライバーが作れると思います。寛容性はもちろんのこと、飛距離と方向性も上がりますので、スライス系のミスに悩んでいる方は是非使ってみてほしいですね」

THANKS/クレアゴルフフィールド

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