アジアンツアーはシーズン最終戦サウジオープン by PIFを終え、その大会で単独7位に入った比嘉一貴が日本人初の同ツアー年間王者に輝いた。国内でも22年に賞金王のタイトルを獲得している比嘉は日本&アジア両ツアーの頂点を極めた初の選手となると「本当にうれしい。大変名誉なことです」と感激をあらわにした。

身長158センチの比嘉が大男に混じって今季2勝、トップ10入り7回で2082.34ポイントを稼ぎ2位のスコット・ヴィンセントに199.84ポイントの差をつけ晴れて年間王者に輝いた。

驚くべきことに国内外を含め目下18試合連続出場中。「ゴルフをするのが大好き。試合に出続けることがすべて。でも今日は早く帰って家族に会いたいです」

画像: アジアンツアーのコミッショナー兼CEOのチョ・ミンタンから年間王者のトロフィーを受け取る比嘉一貴(提供/アジアンツアー)

アジアンツアーのコミッショナー兼CEOのチョ・ミンタンから年間王者のトロフィーを受け取る比嘉一貴(提供/アジアンツアー)

このタイトルを獲得したことで来年の全英オープンの出場権を手中に収めた。また、世界ランクは114位とトップ100間近(日本人では17位の松山英樹、97位の中島啓太に次ぎ3番手)。メジャー第2戦の全米プロの出場も濃厚になってきた。

「これまで全力で努力を続けてきました。去年ようやく努力が報われはじめその成果が結果になって現れた」と実感を込めた裏には苦い経験がある。

22年国内ツアー賞金王の資格で念願だったDPワールドツアーの出場権を獲得し意気揚々とヨーロッパを転戦したのだが苦戦を強いられた。

20試合に出場し予選落ちが10回。ポイントランク120位とシード圏外に沈んだ。そしてその年、7歳年下の久常涼がフランスオープンで優勝。ポイントランク上位に入りPGAツアーに昇格する姿を目の当たりにした。

悔しさを内に秘め24年は国内ツアーに戻り、シーズン終盤にアジアンツアーに参戦。25年も日本とアジアを掛け持ちで国内ツアーの賞金ランク6位、アジアンツアーの年間王者と完全復活を果たした。

アジアンツアーのホームページでは「比嘉にとって年間王者はシナリオ通り」と海外での成功を目標に奔走したこの3年間の成果を強調。

今年のはじめ彼が「毎日歯を磨くように練習する」と語ったことを紹介し、厳しいウェイトトレーニングと有酸素運動を取り入れ飛距離アップに励み、ドライバーの飛距離が昨年の284.41ヤードから今年297.91ヤードに伸びたことにも言及している。

ゴルフが大好きな“努力の人“のほとんどの優勝は逃げ切りV。一度トップに立つと他の追随を許さなかったタイガー・ウッズを彷彿とさせメンタルの強さは“リトル・タイガー“と呼んでも差し支えないだろう。

アジアンツアーでは今年浅地洋佑もポイントランク5位に入り、インターナショナルシリーズの好成績でLIVゴルフ昇格を決めている。

【動画】サウジオープン by PIF最終日のハイライトをチェック【アジアンツアー公式YouTube】

画像: Saudi Open presented by PIF | Round 4 Highlights | Asian Tour | 2025 www.youtube.com

Saudi Open presented by PIF | Round 4 Highlights | Asian Tour | 2025

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【動画】練習日で見せた比嘉のプレー3ホール分を1分まとめ【アジアンツアー公式X】

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