コックやタメ……結果的に起こる「現象」を意図的に作っても意味はない
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。ゴルフのスウィングってとても複雑ですよね～。なんとかもっとシンプルにスウィングができないものかと、常に考えているのですが……。週刊ゴルフダイジェスト12/23号に”スウィングの本質は「手首使い」にある！”という記事がありました。どうやらアマチュアは手首の使い方を間違っているらしく、それさえ分かればスウィングがシンプルになるのだとか。これは試さずにはおれません。
週刊ゴルフダイジェスト2025/12/23号で特集されていた「手首の使い方を学べる練習ドリル」を実践！
この記事で解説をしてくれている横田英治プロによると、スウィングにおけるキーワード、掌屈、背屈、コック、タメ、ハンドファーストなどは全て「現象」に過ぎず、結果としてそうなるだけだということです。なので、見た目の現象を追いかけても意味がなく、そこに上手くなる秘訣はないということなんです。
テークバックでの手首の角度やタメなどを意図的にやろうとしてはダメ
横田プロによるとスウィングの本質はクラブをバランスよく振ること。そこに必要なのが軸の安定やオンプレーンになるのですが、ポイントとなるのが「手首使い」ということです。クラブと体の接点は手しかないので、手は使わざるを得ないのですが、手や手首は悪さもするので難しいんですね。しかし手首を使いこなせるとヘッドの運動量が増えます。大切なのはスウィングという現象が悪い方向に行かないように手首を使うことなんです。
そのスウィングの本質を身につけるためには、意図的な動きは無意味で、動きのなかで感覚をつかむしかないということです。そのためのドリルが3つ紹介されていたのでやってみることにします。
①「お腹でテークバックする意識」を養う練習ドリル
まずひとつ目が、ヘッド背面をマットに当てて、お腹でテークバックするというドリル。スウィングはスタートが重要なので、左足裏、左ひざ、股関節、上半身と順番に動かしていくと、クラブより先に体が動きます。お腹でテークバックするイメージを持ち、手先ではなく体を使ってクラブを上げるといいそうです。
ヘッド背面をマットに当てて、手元ではなく体を使ってテークバックするようにする
やってみましたが、これは自分がいかに今まで手でテークバックをしていたかということがわかりますね。しっかりと下半身から動かして、結果的に最後にヘッドが上がるようになればいいと思います。これは家の中でもできるので、毎日やると動きが覚えられそうです。
②体の余計なねじれを防ぐ「手元を拝むように上げる」練習ドリル
次が、手元を拝むように上げて体を回して打つドリル。普通にアドレスをして、そこから拝むように真上に手元を上げてから体を横に回してトップを作ります。あとはクラブを下ろすだけで、ボールを打つことができるんですね。こうすることで、プレーンを斜めに考えることで起きる余計なねじれ（力み）が防げるということなんです。
アドレスから手元を拝むように上げて、そこから体を回しトップを作りボールを打つ
正直こんな動きでボールが打てるの？ と思いましたが、やってみると、これがかなりしっかりとしたトップが作れてボールを打つことができるんですね。ただやはり最初は少しぎこちない動きになりましたが、慣れてくるとしっかりと打てるようになります。この打ち方だと体の正面から手元が外れないので、これはかなりいいドリルだと思います。トップの形を作ろうとしなくても自然と決まるというのがいいですね。
③フォローを出してからスウィングする「リバース打ち」ドリル
最後にリバース打ちドリルです。これはアドレスした状態から一度フォローを出して、そこからクラブを引き戻してトップを作りボールを打つというもの。ポイントはフォローを出した勢いを利用すること。勢いがあるほど、オンプレーンに乗せやすくなるそうです。こうすることでコックや、ハンドファースト、リリースなどが意識することなく自然にできるようになるそうなんです。
アドレスしてから一度フォローを出し、そこからクラブを引き戻してトップを作りボールを打つ
やってみましたが、これはいいっす！ とにかく何も考えずにフォローを出してからスウィングすると、自然とプレーンに乗ってくれるんです。テークバックでどう上げようかとか、どこでコックしてとか、トップの形は……なんてことを全く考える必要がないんですね。なるべく勢いよくフォローを出してから引き戻すと、本当に自然にオンプレーンにスウィングができます。ボールを打ってもいいですし、もちろん素振りだけでもかなり効果がありそう。練習ではもちろん、ラウンド中にもショット前にこの素振りをするというのもありなんじゃないかと思いました。
今回スウィングの本質を知るためのドリルを3つ試しましたが、どれも結果としていいスウィングになるというもの。やはり形にばかりこだわるのではなく、シンプルな動きをすることでバランスよく振れるのが一番だということがわかりました。特に最後のリバース打ちはこれからの練習にぜひ取り入れていきたいと思いました。ぜひ皆さんも試してみてください。
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