一般社団法人日本ゴルフツアー機構(JGTO)は12月19日、2026年のジャパンゴルフツアースケジュールを発表した。すでに発表されていた「ポイント制」への完全移行に伴い、注目の各大会のポイント配分がいよいよ明らかになった。一方で、試合数減少という厳しい現実は依然として続いている。

「625pts」vs「500pts」。大会の格付けが明確に

これまで賞金総額のみが記載されていたスケジュール表に、新たに「優勝pt」という項目が加わった。 この数字こそが、2026年シーズンの覇者を決める新たな指標となる。

発表されたポイント配分を見ると、明確な「格付け」が見て取れる。 国内メジャーの「日本プロ」や「日本オープン」、そして最終戦の「JTカップ」などには、高配点の625ptsが付与される。一方で、一般的な4日間大会の多くは500〜550pts前後に設定された。 これにより、選手たちは「どの試合で勝つか」という戦略的なスケジュール管理をより一層求められることになる。賞金ランキングという日本独自の文化から、グローバルスタンダードであるポイントレースへ。その具体的な輪郭が、数字としてはっきりと示された形だ。

画像: 2025年の最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」は小木曽喬(左)が制し、金子駆大(右)がポイント制度移行前の最後の賞金王となった (撮影/姉崎正)

2025年の最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」は小木曽喬(左)が制し、金子駆大(右)がポイント制度移行前の最後の賞金王となった (撮影/姉崎正)

試合数は「25」から「22」へ減少

ファンにとって気がかりなのは、トーナメント数の減少だ。 2025年は25試合が開催されたが、2026年の確定分は現時点で22試合にとどまる。

長年ツアーを支えてきた「パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ」が開催中止となったほか、「ISPS HANDA 夏の決戦・誰が一番強いんだトーナメント」も姿を消した。

「ハナ銀行 インビテーショナル」「フジサンケイクラシック」、そして「新規トーナメント」の3試合が現在「開催調整中」とされており、これらがすべて開催されれば昨年並みの25試合となるが、予断を許さない状況だ。

一方で明るい話題もある。第10週(3月5日〜8日)には、PGA of Australiaとの共催で「ISPS HANDA Japan-Australasia Championship」がニュージーランドで新規開催される。グローバルな展開を模索するJGTOの新たな一手と言えるだろう。

会場変更と賞金増額

既存の大会でもいくつかの変更点がある。 「日本プロゴルフ選手権」はセンコーグループホールディングスが冠スポンサーとなり、滋賀県の名門・蒲生ゴルフ倶楽部で開催される。また、「日本オープン」は同じく滋賀県のタラオカントリークラブ 西コースが舞台となる。

賞金面では、「ACNチャンピオンシップ」が2000万円増の1億2000万円に、「ISPS HANDA 夏に爆発〜」が4000万円増の1億円へと増額された。

「ポイント制」という新たなルールのもと、各大会の重み付けが可視化された2026年の男子ツアー。試合数確保という課題を抱えながらも、数字が語る新たな戦いの図式に注目が集まる。

【2026年 JGTOツアースケジュール 主な変更点】
ポイント配分の確定:メジャー級625pts、一般大会500〜550ptsなど。
試合数:22試合(前年比-3試合 ※調整中を除く)
新規開催:ISPS HANDA Japan-Australasia Championship(ニュージーランド)
開催中止:パナソニックオープン、ISPS HANDA 夏の決戦
調整中:ハナ銀行 インビテーショナル、フジサンケイクラシック、新規トーナメント(第40週)

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