
「エキストラクラブを見かけたら、試してほしいですね」と小倉氏は言う
アマチュアゴルファーにとって有効なクラブだ
クラブフィッター小倉です。今回は、たびたびこのコラムでお話ししているエキストラクラブについてです。
エキストラクラブとは、一定のシチュエーションに対して特化した性能を持つクラブの事。転がしのアプローチに特化したチッパーやバンカーに特化したウェッジなどが代表的です。最近ブームになっているミニドライバーもフェアウェイキープの確率をグッと高めるエキストラクラブの部類に入りますね。
近年は、こういったクラブが注目され、積極的に使用するゴルファーも増えてきました。そこで私がもっと注目されてよいのにな~、と思うエキストラクラブをいくつかご紹介したいと思います。
まずは、キャロウェイの『HEAVENウッド』です。ここ数年のキャロウェイのメインブランドには必ず設定されており、私も1本持っています。どんなクラブかというと、3番ウッドぐらいの長さに7番ウッドぐらいのロフト角を持ったフェアウェイウッドになります。
クラブが長いため、ヘッドスピードが稼ぎやすく、大きめのロフト角とウッドならではの深めの重心によって高さが出やすい、ビッグキャリーが期待できるクラブです。ヘッドスピードが速く、ボールの高さが出せるゴルファーは、通常の3Wや5Wで問題ありませんが、ヘッドスピードが遅めのゴルファーや高さが出ないゴルファーには、非常に武器になるクラブです。
長いクラブを苦手にするゴルファーには、コブラやキャスコなどに設定されているワンレングスのUTがおすすめです。メーカーによって微妙に異なりますが、6番アイアンぐらいの長さで非常に振りやすく、ボールをとらえやすく設計されています。
通常のUTと比べて短いため、飛距離はそこまで期待できませんが、安定感は非常に高いクラブです。またチッパーの替わりとして転がしにも意外な効果を発揮してくれます。
あとこれは正確にはエキストラクラブではないですが、9番ウッドや11番ウッドももう少し評価されてもいいと思っています。一般的に難しいと言われるロングアイアンの距離をアイアンよりもやさしく非常に高い弾道で打てるのは、アマチュアにとって、とても有効だと思います。
まあ、今回取り上げたクラブは、どれも店頭にはまずおいていないようなクラブばかりなので、正直見たことない、打ったことないクラブか、と思います。なかなか見かける機会はないですし、そもそも存在自体知られていないので、お店に並んでいたとしても見落としてしまうでしょう。
もしそういったクラブを見かけたり、打つ機会があれば是非触ってみてください。もしかするとあなたのゴルフをガラッと変える魔法の1本になるかもしれませんよ。
