2025年の女子ツアーに「華」を添えた女子プロたちを7回に分けて写真で振り返る。第3回目は年間2勝をマークし、メルセデス・ランキング3位の河本結にフォーカスした。【2025年女子プロ写真館③】
画像: 今季2勝を挙げ、メルセデスランキング3位と活躍した河本結

今季2勝を挙げ、メルセデスランキング3位と活躍した河本結

●「燃える女」がツアー2勝

画像: 北海道meijiカップで今季の初優勝を挙げた河本結

北海道meijiカップで今季の初優勝を挙げた河本結

2025年国内女子ゴルフツアーで飛躍のシーズンを送ったのがプロ8年目で黄金世代の河本結だ。北海道meijiカップ、スタンレーレディスで年間2勝をマークし、富士フイルム・スタジオアリスなど3試合で2位、Vポイント×SMBCはじめ4試合で3位を記録。最終的に通算賞金額1億3100万円余りを積み上げ、メルセデスランキングは昨年の8位から自己最高の3位に急上昇した。

今季の初優勝は北海道meijiが舞台だった。初日は24位スタートだったが、2日目に8位へ浮上し、各選手がスコアメイクに苦しんだ最終日も4アンダー68を出し、逆転で昨年のNEC軽井沢72以来となる通算3勝目を挙げた。優勝は高いショット力で奪い取った。最終15番パー4。残り167ヤードの第3打を6Iで「ショットインイーグル」を決め、混戦模様を抜け出した。大会前は体調不良で2試合を休んでいただけに、うれしい「復活優勝」でもあった。優勝会見では「(15番は)入った瞬間は見えていなくて、ギャラリーの反応で気づきました。今季一番のショットが入ってくれてめちゃめちゃ気持ちよかった」と笑顔で振り返った。

2勝目は10月のスタンレーレディスで挙げた。この大会には原英莉花や渋野日向子ら米ツアー組が参戦しており、米ツアーを撤退した苦い経験がある「燃える女」の負けじ魂に火がついた。初日に7アンダー65でトップタイ発進すると、2日目に69で単独トップへ。最終日は濃霧で9ホールの短縮競技となったが、4アンダー32を出して完全優勝を果たした。そのときは「アメリカから帰ってきた選手と戦えるのはすごく幸せなこと。勝てたことはすごく自信になると思います。私は米ツアーから帰ってきた身として、JLPGAの意地を見せたかった」と話している。

今季はゴルフ力が大きくアップしたシーズンでもあった。各スタッツは軒並み上位の数字が並ぶ。平均ストローク2位(70.3711)、平均パット数1位(1.7541)、パーセーブ率3位(88.9973)、リカバリー率2位(70.2847)、サンドセーブ率2位(58.4280)など枚挙にいとまがない。

26年の目標は言うまでもなく初の年間女王(メルセデス・ランキング1位)。円熟期を迎えた河本のさらなる飛躍に期待したい。

撮影/岡沢裕行、姉崎正、大澤進二、有原裕晶

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