
乃木坂46の大ファンの菅沼菜々は、アイドルが板についてきた
●「前澤杯」がきっかけで復活したアイドル
復活劇の舞台となったのは5月に千葉県・浜野GCで開催された「パナソニックオープンレディースゴルフトーナメント」。2日目に66をマークして初日17位から一気にトップタイに浮上し、最終日も69とスコアを伸ばしてVゴールに飛び込んだ。最終18番は23ヤードのアプローチでフェースを開いて40センチに寄せた技術が光った。その1打が25年の「BEST PLAY OF THE YEAR」に輝いた。
優勝は2023年「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」以来1年半ぶり。表彰式では感無量の表情で喜びを言葉にした。
「周りのたくさんの方に支えられて優勝できてうれしいです。悩んでもう復活できないんじゃないかといろいろ考えたんですけど、あきらめずにたくさん練習してきてよかったなと思います」
このとき「もう復活できないんじゃないか」と言ったのには理由があった。2023年は初優勝を含む2勝をマークしたが、昨季は一転してどん底を味わったからだ。29試合に出場して16試合で予選落ちをし、メルセデス・ランキング79位で3季ぶりにシードを失った。最終QT(予選会)も102位に終わり、25年の出場機会は主催者推薦などに限られる状況に追い込まれた。
この復活Vには「導火線」があった。前週の男子ツアー「前澤杯」に女子選手として出場し、総距離が長い男子のコース設定で女子選手初のイーブンパーを記録。最終的には通算7オーバー89位だったが「いい経験になった。最初で最後かもしれないけど、宝物になった」と苦境の中でも前を向くきっかけをつかんだ。
25年は最終的に賞金ランク25位、メルセデス・ランキング43位にとどまったが、26年はそれ以上の成績を残すのが目標となる。またゴルフだけでなく「アイドル」としての活動にも本腰を入れる考えで、既に「君の救世主になりたくて!」(徳間ジャパン、2月18日発売)でCDデビューすることも発表されている。
2026年はアイドル系女子プロの域を超え、正真正銘のアイドルとなって独自の「二刀流」を歩んでいく。
撮影/岡沢裕行、姉崎正、大澤進二、有原裕晶
