
日本勢は、昨年の13人に原英莉花と櫻井心那が加わり、15人に増大する
25年は山下美夢有、竹田麗央、岩井ツインズの“強すぎるルーキーたち”がそれぞれ1勝を挙げるなど大活躍。山下選手はメジャーAIG女子オープンにも勝ち、シーズン2勝を挙げて最後までプレーヤー・オブ・ザ・イヤーを争う活躍を見せました。
ルーキー以外でも西郷真央選手がメジャー・シェブロン選手権で優勝。畑岡奈紗選手はTOTOジャパンクラシックで久しぶりの勝利を果たしました。日本勢の勝利数は実に6人で7勝。過去最多の優勝者、過去最高の優勝回数を更新しました。
そうなると気になるのが2026年の日本勢はどれくらい活躍するのか? という点。女子ツアーでコーチ兼記者として活躍する中村プロはこう言います。
「ルーキーたちが日本ツアーで培った自分のゴルフを貫いて成績を残したことで、日本ツアーから米ツアーにわたっても通用することを結果で示しました。2026年はエプソン(下部)ツアーから這い上がった原英莉花選手、Qシリーズ(予選会)を突破した櫻井心那選手も参戦を決め、総勢15名の日本勢が参戦することに。今年以上に注目されると思います」
2025年は日本勢13名が参戦した米女子ツアー。その13名は全員が米女子ツアーに“残留”。さらに2名が加わることで、2025年を超える過去最多15名の選手が参戦します。
そんな2026年シーズン、中村プロは「開幕戦から注目」と言います。
「開幕戦のヒルトン・グランドバケーションズトーナメント・オブ・チャンピオンズは過去2年の優勝者が集う予選カットなしのプロアマ大会。2024年に全米女子オープンを制した笹生優花選手や古江彩佳選手も含めて8名の日本勢が出場するので、開幕戦から上位争いに加わる日本勢が見られそうですよね。また、2戦目からはアジアシリーズが3試合続きますがそのうちホンダLPGAタイランドは岩井明愛選手が昨年2位で終えた試合。この試合には日本から河本結選手も参戦します。アジアシリーズでは、昨年中国開催のブルーベイLPGAを制した竹田麗央選手にも注目ですね」
昨年のアジアシリーズは岩井明愛選手の躍動、竹田選手の優勝といきなり日本勢が活躍したのが印象的でした。今年もさらなる活躍が見られるでしょうか。
さらに中村プロは「海外メジャーにも注目です」と言います。
「海外メジャー出場の目安となるロレックスランキング75位以内には、国内税の佐久間朱莉(42位)、河本結(53位)、荒木優奈(58位)、桑木志帆(71位)、鈴木愛(75位)の5選手がおり、その下には神谷そら(79位)、菅楓華(81位)両選手が控えます。彼女たちも来季序盤の成績次第では75位以内にランクアップし、全米女子オープンに出場する可能性があります。そうなると一体何人の日本勢が海外メジャーに出場することになるのか……というくらい“大勢力”になりそうです」
5試合ある女子の海外メジャーのうち、2025年は2つを日本勢が制しましたが、それを上回る可能性は十分にありそうです。
「毎週のように日本勢が上位に顔を出し、日本勢同士の優勝争いも見られるはずです。それほど米女子ツアーに参戦する選手達は粒揃いです」と中村プロ。
誰がいったいどのような活躍を見せるのか、今年も目が離せそうにありません!
