たった「0.5度」の微調整で距離感と顔が良くなります!
GD 今日はウェッジの調整ですか。
今井 「構えるとフェースが左に向いているように感じる」ということで、ライ角をフラットに調整したいという依頼です。
GD 外ブラのウェッジはアップライトにできていることが多いので、日本人には少しアップライト過ぎるかもしれません。
今井 ウェッジの場合、ロフトが多いためライ角がアップライトになっていると、ひっかけのミスが出やすくなります。依頼者もひっかけることが多く、ライ角が原因ではないかと相談がありました。
GD 持ち込まれたウェッジを構えると、市販のモノよりはフラットに感じますが。
今井 購入時に量販店のゴルフ工房で1度フラットに曲げてもらったそうなんですが、曲げるのは「1度まで」と言われたそうです。
GD やっぱりそうなんですね。私もライ角をフラットに調整してもらったことがあるんですが、「1度まで」と言われたことがあります。それ以上曲げるとメッキにしわができる可能性があるのでやれないと。もうちょっと曲げてほしいなと思ったのですがやってもらえませんでした。
今井 メッキは薄い層でできているので、しわができる可能性があります。その場合、修復ができないので現状のままお戻しすることになります。それでもいいから曲げてくれという依頼はお受けしています。
GD 今回持ち込まれたウェッジは48度、52度、58度の3本ですが、状態はどうなんですか?
今井 計測したところ確かにライ角はフラットになっていました。3本とも62.5度だったので、メーカーの標準(64度)よりも1.5度フラットになっています。それよりも、問題はロフト角です。もしかしたらライ角を調整したときにロフトがズレてしまった可能性があります。
GD そんなことあるんですか?
今井 どう曲げたか経緯はわかりませんが、ライ角もロフトもネック部を曲げて調整するので、そのようなことが起こる可能性はあります。58度が実際は59度、52度が52.5度、48度が50度。公差によってロフト差が大きくなったり、小さくなることがあるのですが、現状では48度と52度の差は2.5度しかありません。
GD これでは48度と52度の差が狭すぎて2本入れている意味がありませんね。
今井 公差をどこまで許しているかはメーカーによって違いますが、極端な話し、48度がマイナス方向に2度ずれて、52度が2度プラスにずれると、どちらも50度になってしまいます。
GD ヘッドに刻まれたロフト表示を鵜呑みにしてはいけない?
今井 今のクラブは精度がかなり上がっていますが、精密機器ではないのでその可能性はゼロではありません。メーカーを疑うわけではありませんが、ご使用になる前にきちんと計測されてから使ったほうがいいと思います。
GD クラブの数値を知らずに使っていたら、ミスの原因がスウィングにあるのか、クラブにあるのかわからなくなる。原因がクラブにあるとしたら怖いですね。
今井 今回はライ角をさらに0.5度フラットにして、48度と52度はロフトを表示通りの4度ピッチに調整しました。58度は、「下を抜けることが多く、もうすこし飛ばしたい」ということだったので、57.5度にしました。調整前(59度)より1.5度立たせたので、球のつかまりも良くなると思います。
GD ロフトを立てるとバウンス角は0.5度減ってしまいますが、ちょっとグース感が出て良い感じです。
今井 たった0.5度と思うかもしれませんが、ゴルフクラブの0.5度の調整は見た目の雰囲気も変わるので、いじる価値はあると思いますよ。さらに今回は、48度と52度のトレーリングエッジがちょっと出過ぎているように感じたので、ここを削ってみたらどうですか?とご提案させていただきました。
GD 本当だ。言われてみると角張っています。
今井 これは好みであり、メーカーの意図する形状なのかもしれませんが、ここが角張っていることでフェースが左を向きやすくしていました。

トレーリングエッジのヒール部分をほんの少し削ることでフェースが左を向きにくくなります。この部分を「削ってほしいと言うプロは多いです」とのこと
GD ほんのひと擦り削っただけですが、クラブの据わりがよくなり、見た目も抜けのよさそうなソールになりました。なんだかプロが使うウェッジのようになりましたね。
今井 ウェッジはスコア作りに重要なクラブなので、違和感を抱いたまま使うことはけっしていいことではありません。ツアークオリティのクラブ工房(ゴルファーズラウンジby tantanto.)では、ゴルファーに納得いただけるクラブを提供することをモットーとしていますので、ツアープロが使用するレベルのクラブに仕上げてお戻ししています。

削る部分をあらかじめに決めておいて丁寧に削っていきます。削った部分のメッキは剥がれてしまうので錆びが生じますが、それがプロっぽいというお客様もいるのだとか
【今回の費用】
●ライ、ロフト調整/1本2200円×3本
●ソール研磨/1本2200円×2本
●合計 1万1000円(税込み)
ツアークオリティのクラブ工房からのお知らせ!
ツアークオリティのクラブ工房(ゴルファーズラウンジby tantanto.)では、以下のキャンペーンを実施しています。なにかと敷居の高さを感じる「クラブ工房」ですが、お気軽にお問合せください。
●「クラブフィッティング&クラブなんでも相談会」を随時受け付けております。
※1回90分/16500円。※日時は要相談。当日は現在使用中のクラブをご持参ください。
●アイアンのリシャフト「サブロク・キャンペーン」/36000円(アイアン6本、税込み)
※アイアン1本からリシャフトを承ります。料金に含まれるもの。シャフト代、組み直し作業、長さ、ライ角、ロフト、バランスなどの各種調整。
※グリップ代は別途。再利用可能な場合は、キャンペーン対応といたします(無料)。「希望するシャフト銘柄」によって料金が異なる場合があります。
●「サブロク・キャンペーン」フィッティング料金/5000円(40分、税込み)
※「キャンペーン」ご利用者限定の「特別料金」となっています。フィッティング後、商品発注となるため、作業日は別日とさせていただきます。
●場所/東京都港区赤坂2-13-18コリンズ33 B1F(バーディ赤坂24内)
※郵送(送料別)での対応もさせていただきます。「作業立ち合い」をご希望の方は、作業日時のご予約をお願いします。
●問い合わせ/ゴルファーズラウンジby tantanto.

