ツアー優勝者をスウィングを解説する人気連載「勝者のスウィング」。オフの間は将来の勝者候補、2025年合格の“原石”たちをプロコーチ中村修が解析する。第3回は2018年にサイバーエージェントレディースでベストアマに輝き、2017年・2018年の2年連続で朝日杯争奪日本女子学生ゴルフ選手権で優勝実績を持つ黄金世代の木村円。
画像1: 新人戦で326Yの衝撃。173cmの黄金世代・木村円は 「サイクロイド曲線」で飛ばす【新人女子プロのスウィング#3】

木村 円(Madoka Kimura)

生年月日:1999年1月8日(27歳)
出身地:茨城県ひたちなか市
出身校:日本体育大学
ゴルフ歴:10歳~
スポーツ歴:水泳、ソフトテニス
持ち球:ストレート
得意クラブ:ドライバー
ドライバー平均飛距離:260~270ヤード
今シーズンの目標:ステップ・アップ・ツアーで一勝以上挙げること

新人戦のDD賞326Yの衝撃

JLPGA新人戦加賀電子カップの2日目の18番ホールで326Yをぶっ飛ばし、見事ドライビングディスタンス賞を獲得した木村円選手。173センチの長身から放つビッグドライブは大きな武器になっています。畑岡奈紗選手と同郷で日体大時代は河本結選手と同級生でもあるという黄金世代の1人なので遅咲きではありますが、そのポテンシャルは注目すべきものを持っています。

長身を生かして高く構え、胸の正面に手元をキープしたままテークバックしていきます。左腕が地面と平行になる位置でシャフトの角度は90度を下回っているので縦方向に使うコックは少なめであることが見て取れます。

画像: 長身を生かした高く構えたアドレス

長身を生かした高く構えたアドレス

トップの位置は頭の高さとほぼ同じくらいのフラットなトップ。そこから手元がターゲット方向とは反対方向に遠ざかる動きが入っています。この動きはダウンスウィングの半径を大きくし、飛距離に直結する動きになっています。

画像: 切り返しで手元がターゲットから遠ざかることでダウンスウィングの半径を大きくする

切り返しで手元がターゲットから遠ざかることでダウンスウィングの半径を大きくする

ダウンスウィングの半径を大きくすることでヘッドは一度下降してから円弧を描き、最短距離の直線よりもスピードの上がるサイクロイド曲線(最速降下曲線)を描くことでヘッドスピードを上げています。

画像: 下半身も回転と縦方向の動きのバランスが良く効率良くヘッドを加速させている

下半身も回転と縦方向の動きのバランスが良く効率良くヘッドを加速させている

そうすることで、ヘッドの入射角は適度なシャローになりスピン量も安定します。下半身も伸び上がることもなく、回転と縦方向にバランス良く使えています。

スウィングのポイントは「切り返しで一度しゃがむ(お尻を引く)動き」と言いますから、まさにその動きが連動して効率良くヘッドを加速させています。

今後の課題は「下半身のトレーニングを継続し、ショットの精度を上げること」と木村選手。飛距離を生かすためにもアイアンの精度を上げることはチャンスを増やすことに直結するのでこのオフにしっかり取り組んでいることでしょう。

写真/岡沢裕行

2026年の“新人女子プロ”のスウィング

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