ツアー優勝者をスウィングを解説する人気連載「勝者のスウィング」。オフの間は将来の勝者候補、2025年合格の“原石”たちをプロコーチ中村修が解析する。第4回は両親はともに日本人でオーストラリア出身、米パデュー大を卒業した杉山もも。
画像1: プロテスト96位から大まくり合格! 杉山ももは 「大きな弧」と「コンパクトトップ」【新人女子プロのスウィング#4】

杉山 もも(Momo Sugiyama)

生年月日:2002年6月10日(23歳)
出身地:オーストラリア/ゴールドコースト
出身校:パデュー大学
ゴルフ歴:13歳~
目標とするプロゴルファー:ネリー・コルダ、宮里藍
スポーツ歴:水泳、クロスカントリー
持ち球:ドロー
得意クラブ:50°
ドライバー平均飛距離:245ヤード
今シーズンの目標:まずは一勝すること

プロテスト96位タイからの大まくりで合格

杉山もも選手はプロテストの初日を78、2日目75と思うようなゴルフができずに96位タイから残りの2日間を65、68と大まくりして見事にトータル1アンダー15位タイで合格しています。オーストラリア出身の杉山選手は、幼い頃は水泳と陸上のクロスカントリーで鍛え、ゴルフに専念してからは米国の名門パデュー大に進学していました。

オーソドックスなスクエアグリップで握りテークバックはワイドに手元を遠くに上げていきます。ワイドなテークバックのメリットは、手元を遠くに上げることで大きな弧を描きテンポも速くなりにくい点にあります。もちろん速いテンポがマッチするプレーヤーも存在しますが、杉山選手の場合は速すぎずに一定のテンポで再現性の高くなるワイドなテークバックがマッチしているのでしょう。

画像: オーソドックスなスクエアグリップで握り、手元を遠くに上げるワイドなテークバック

オーソドックスなスクエアグリップで握り、手元を遠くに上げるワイドなテークバック

縦方向にクラブを折るコックの量は少なめということもあり、トップの位置はコンパクト。下半身も動き過ぎず体幹で切り返していることが見て取れます。しっかりと左サイドの壁を作りながら適度にフェースの開閉とリリースを使ってダウンスウィングしています。

画像: トップでクラブが地面と水平まで届かないコンパクトなトップから適度にフェースの開閉とリリースを使う

トップでクラブが地面と水平まで届かないコンパクトなトップから適度にフェースの開閉とリリースを使う

インパクトでも左のひざが伸びきっていないので、縦方向の地面反力は大きく使うタイプではありませんが、右足で最後まで粘るように地面を踏みつけることで軸を保ちつつ上半身をしっかりとターンさせています。こうしたことからも正確なショットが持ち味であることが伝わってきます。

画像: 左の壁を作りインパクト後まで右足が粘るように地面を踏み上半身をしっかりターンさせる

左の壁を作りインパクト後まで右足が粘るように地面を踏み上半身をしっかりターンさせる

スウィングのポイントは「大きなスウィング(特にテークバック)を意識する」とコメントをもらっていますので、その通りのスウィングができていますね。いまは季節が夏のオーストラリアに戻って合宿を行い「全体的な精度を高める」と4月からのステップ・アップ・ツアーに向けて準備しているとのこと。

初受験のプロテストで持てるポテンシャルを発揮した底力は、今季のステップ・アップ・ツアーでも注目の存在になりそうです。

写真/岡沢裕行

2026年の“新人女子プロ”のスウィング

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