ツアー優勝者のスウィングを解説する人気連載「勝者のスウィング」。オフの間は将来の勝者候補、2025年合格の“原石”たちをプロコーチ中村修が解析する。第6回は竹田麗央、櫻井心那と同じダイヤモンド世代の中澤瑠来。
画像1: 竹田麗央らと同級生。日本女子アマ女王・ 中澤瑠来の武器は「オーソドックスなグリップ」【新人女子プロのスウィング#6】

中澤 瑠来(Runa Nakazawa)

生年月日:2003年5月29日(22歳)
出身地:埼玉県朝霞市
出身校:埼玉栄高等学校
ゴルフ歴:3歳~
スポーツ歴:水泳、陸上
自己PR:ショット力
持ち球:ストレート
ドライバー平均飛距離:240ヤード
今シーズンの目標:ステップ・アップ・ツアーでの一勝

日本女子アマを制した勢いでプロテストにも合格

中澤瑠来選手は、岩井ツインズと同じ埼玉栄高校出身。彼女たちよりも1学年下のダイヤモンド世代です。竹田麗央、川﨑春花、櫻井心那といった同級生たちの活躍に焦る気持ちもあったと言います。

テスト合格前からゴルフ5からスポンサードを受けることになり、ツアーに出場する選手をサポートする田子元治プロから技術面だけでなく指導を受けていました。

「教わって変わりました。私は適当というか大ざっぱな性格で、データなどで細かく言われてもわからない。そこを上手く教えてくれます。あおり打ち気味を直すため、ベタ足気味で左肩を浮かせないように打つ、など技術的な部分はもちろん、私生活でも、たとえばキャディバッグのファスナーを全部閉める、ペットボトルの蓋をしっかり締めるなど、面倒くさがりのところを1つずつ直すように言ってくれたんです」と以前、週刊ゴルフダイジェストでのインタビューに答えています。

ゴルフ5レディスでは9位タイで終え、日本女子アマを制したことで日本女子オープンに出場すると28位タイと結果を残し、プロテストにも合格。合格後の伊藤園レディスで話をすると「ホッとしています。まだまだこれから頑張ります」と、活躍する同世代と同じ舞台に立てた安堵の気持ちと彼女たちに追いつけるよう前を向く姿が印象的でした。

ストレートな弾道を持ち球とする中澤選手のスウィングはグリップの握り方も含めてオーソドックス。テークバックで右への移動も少なく、ひざの動きも静かです。大きく体を揺さぶらないのはジュニア時代から自分に合った重量のクラブを使って来た証。

画像: オーソドックスなスクエアグリップで握り胸の正面に手元をキープしてテークバックする

オーソドックスなスクエアグリップで握り胸の正面に手元をキープしてテークバックする

24年のプロテストが不合格に終わったことでトレーニングにも向き合って来たと言いますから、ターゲットと反対方向に振り出したクラブをターゲット方向に切り返す際に土台のしっかりした下半身と体幹を使えていることはその証でしょう。

画像: 切り返しでは腹筋に力が入り、体幹が抜けていない

切り返しでは腹筋に力が入り、体幹が抜けていない

飛距離は240Yほどですが、スウィングのポイントは「100%の力で振らず、6割程度の力で振り、軸とリズムを意識して振ること」と言います。練習場ではしっかり振り切る姿も見せていたので、実戦向きなマインドで正確なショットを武器に今季の目標とするステップ・アップ・ツアー1勝からレギュラーへと這い上がってくることでしょう。

画像: 6割程度の力で振り、軸とリズムを意識するという

6割程度の力で振り、軸とリズムを意識するという

今後の課題を聞くと「アライメントのズレとリズムの修正」と教えてくれたことからも、スウィングに不安はなく年間を通して安定した成績を収めるための課題を認識しているようです。それも長く女子ツアーで選手をサポートする田子プロの存在なくしては出て来ない言葉だと思います。

日本女子アマを制したポテンシャルに期待しています。

写真/岡沢裕行

2026年の“新人女子プロ”のスウィング


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