3番アイアンを抜き、求めたのは「High-one」の弾道
シェフラーと7Wの関係は、今回の試合で突然始まったものではない。実は2025年の全米プロゴルフ選手権以前も、彼は3番アイアン(アイアン型UT)の代わりに7Wをバッグに入れる戦略をとっていた。その当時彼が信頼を置いていたのは、前モデルの『Qi35』の7Wだった。
以前から7Wの威力を理解していたシェフラーが、今回の「ザ・アメリカン・エキスプレス」で満を持して投入したのが、最新モデルの『Qi4D』の7Wだ。

シェフラー愛用の「Qi4D フェアウェイウッド」の7W。240Y先のグリーンを“上から”攻める
なぜ、世界最高峰のショットメーカーが3Iに替えて7Wを選ぶのか。その狙いは、「240ヤード前後のキャリーを安定して生み出すこと」。この点においては明らかに7Wに分がある。
シェフラー自身が“High-one(ハイ-ワン)”と名付けたこのショット。以下はその弾道データだ。
- ボール初速:71.5m/s
- 打ち出し角:14.9度
- スピン量:5175回転
- キャリー:245ヤード
特筆すべきは、約5200回転というスピン量の多さと15度近い打ち出し角だ。これにより、245ヤード先の硬いグリーンであっても、めくれたボールで止められる。Qi35のときから培ってきた“高さで止める”攻略イメージを、最新の『Qi4D』がさらに高次元へと引き上げた。この安定した高弾道ショットが、今回の勝利に大きく貢献したことは疑いようがない。
ツアー会場で加速する「Qi4D」へのスイッチ
テーラーメイドのフェアウェイウッドは契約内外のプロからの信頼が厚く、PGAツアーでは10年以上、フェアウェイウッドのトップブランドとして選ばれている*(*Darrell Survey調査:2015〜2025年のPGAツアーにおけるブランド別の使用率に 基づく)。
同大会(ザ・アメリカン・エキスプレス)におけるフェアウェイウッドの使用率を調査したところ、テーラーメイドが他を圧倒する112本で使用率ナンバー1を獲得した。その内訳を見ると、『Qi4D』が32本と、『Qi4D』への移行が急速に進んでいることがわかる。

ドライバーだけでなく、フェアウェイウッドも早々にQi4Dにスイッチしたマキロイ
この傾向はアメリカ国内にとどまらない。同週に開催されたDPワールドツアーの「ヒーロー・ドバイ・デザート・クラシック」でも、テーラーメイドのフェアウェイウッドが合計83本使用され、その過半数となる42本が『Qi4D』および『Qi4D Tour』であった。もちろんローリー・マキロイもその一人だ。
前モデルのQi35から続くシェフラーの7Wへの信頼、そして『Qi4D』で獲得した“High-one”の弾道。7Wに限らず世界中のツアープロが続々とスイッチするこの最新フェアウェイウッドが、今シーズンのツアーを席巻していくことは間違いなさそうだ。
PHOTO/Getty Images

