「週刊ゴルフダイジェスト」3月10日増刊号は、「2026 女子プロ 選手名鑑」と題し、メルセデスランク上位55名、永久シード保持者、複数年シード保持者、QTランク上位60名のプロフィールや昨季の部門別データのほか、今季の目標や好きな食べ物など、女子プロたちのあらゆる情報をお届けしている。誌面の巻末ページでは、彼女たちが1ラウンドでいくら稼いだのか、稼働効率をランキング化しているが、「みんなのゴルフダイジェスト」では、その男子プロ版を紹介!

<算出方法>
●賞金額÷ラウンド数で算出。小数点第1位以下は切り捨て
●賞金額、ラウンド数はJGTOのみの数字

1ラウンド当たりの獲得賞金額ランキング

まずは、驚異的な稼働効率を誇るトップ10の顔ぶれを見てみよう。

画像: 昨年(2025)の「ANAオープンゴルフトーナメント」で通算7勝目を挙げた金谷が一番稼いでいた(撮影/岡沢裕行)

昨年(2025)の「ANAオープンゴルフトーナメント」で通算7勝目を挙げた金谷が一番稼いでいた(撮影/岡沢裕行)

順位選手名(賞金ランク)1ラウンド当たりの獲得賞金額
1金谷拓実(41位)191万6471円
2キム・ヒョンソン(57位)155万3718円
3金子駆大(1位)135万910円
4蟬川泰果(3位)123万1755円
5比嘉一貴(6位)115万814円
6生源寺龍憲(2位)114万140円
7大岩龍一(5位)110万9291円
8S・ビンセント(36位)110万6935円
9小平智 (13位)106万7514円
10小木曽喬(4位)101万6412円
62石塚祥利(115位)24万6041円
63出水田大二郎(51位)24万5842円
64田中章太郎(75位)23万147円
65H・W・リュー(52位)22万9280円
66谷原秀人(62位)21万7642円
176谷口徹(140位)3万8401円
177長谷川大晃(189位)3万7833円
178海老根文博(125位)3万7410円

賞金王を抑えてトップ2に輝いた「高コスパ」な男たち

ランキングの頂点に立ったのは金谷拓実だ。賞金ランキング自体は41位だが、昨季の出場はわずか4試合。その中で「ANAオープン」優勝、予選落ちは1回のみの計14ラウンドと、極めて少ないラウンド数で効率よく賞金を積み上げた。

続く2位のキム・ヒョンソンも同様だ。出場は「日本オープン」(4位タイ)と「Shinhan Donghae Open」(6位)のわずか2試合。どちらも高額賞金大会かつトップ10入りという勝負強さを発揮し、驚異的な「コスパ」を記録した。

彼らトップ10の選手たちは、たった1日、18ホールをプレーするだけで100万円以上を稼ぎ出している計算になる。一般のビジネスパーソンからすれば、まさに夢のような世界だ。

ランキング中盤以降に見るプロの厳しさ

しかし、ランキングを中盤まで下っていくと、プロの世界の厳しい現実が顔を覗かせる。

厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、大卒の平均初任給は約24万8000円。この62位以下の層が1ラウンドで稼ぐ金額は、まさにその「4年生大学を卒業した人の初任給」とほぼ同水準となっている。

1日で初任給分を稼ぐと聞けば悪くないように思えるが、プロゴルファーには帯同キャディへの報酬や全国を転戦する遠征費、宿泊費といった多額の経費が重くのしかかるため、決して余裕のある額とは言えない。

さらに176位以下となると、1ラウンドの稼ぎは約3万8000円。これを一般的な会社員の年間労働日数(約240日)で掛け合わせて換算した場合、「年収約900万円の会社員の日給」と同程度となる。

同じ試合に出場していても、上位と下位ではこれほどの大きな格差が生まれる。1打の重みが文字通り「生活」に直結するシビアさが浮き彫りになった。

画像: 昨年(2025)の「KBCオーガスタ」で優勝争いに絡んだ石塚祥利は、1ラウンドで、一般的な社会人の初任給と同等レベルを稼いだ

昨年(2025)の「KBCオーガスタ」で優勝争いに絡んだ石塚祥利は、1ラウンドで、一般的な社会人の初任給と同等レベルを稼いだ

画像: レジェンド・谷口徹の1ラウンド当たりの獲得賞金額は、年収900万円クラスの会社員の日給と大体同じくらい!

レジェンド・谷口徹の1ラウンド当たりの獲得賞金額は、年収900万円クラスの会社員の日給と大体同じくらい!

歴代年間獲得賞金額ベスト5たちは、いくら稼いだ?

ちなみに国内男子ツアーの「歴代年間獲得賞金額ベスト5」のプロたちの、1ラウンドあたりの獲得賞金も算出してみた。

まずは年間獲得賞金額トップ5を振り返ってみよう。

順位選手名年間獲得賞金額
1伊澤利光20012億1793万4583円
2尾崎将司19942億1546万8000円
3尾崎将司19962億964万6746円
4池田勇太20162億790万1567円
5松山英樹20132億107万6781円

半世紀に及ぶツアーの歴史のなかで2億円を突破したのは、この4人(ジャンボ尾崎は2度達成)しかいない。2001年に伊澤利光が打ち立てた金字塔は、四半世紀が経とうとする今も破られていない。

では、彼らは、1ラウンド当たりでどのくらい稼いでいたのか⁉

順位選手名1ラウンド当たりの獲得賞金額
1松山英樹435万8691円
2伊沢利光351万5073円
3尾崎将司(1996)340万5227円
4尾崎将司(1994)311万3351円
5池田勇太224万6748円

歴代最高の年間賞金総額は2001年の伊澤利光だが、「1ラウンド当たりの稼ぎ」に換算すると、5位の松山英樹(2013年)が首位へ大逆転する。1ラウンドあたり約435万円。これは、トヨタ「ハリアー」などの人気SUVはもちろん、レクサスのコンパクトモデル「LBX」さえも購入できてしまう金額だ。

ちなみに松山の愛車といえば、同ブランドのフラッグシップSUV「レクサス LX」。1250万円を超える最高級車だが、当時の彼ならたった『3ラウンド(3日)』プレーするだけで、愛車をキャッシュで購入してお釣りが来る計算になる。怪物・松山の規格外の強さが、ここでも鮮明に浮かび上がった。

プロの世界には、華やかな賞金争いの裏に過酷な生存競争が隠されている。次回のトーナメント観戦では、選手たちが背負っている「1打の価値」に注目してみると、より奥深いゴルフの魅力に気づけるかもしれない。

誌面やMyゴルフダイジェストでは、女子プロたちの稼働効率をチェック!


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