ツアー優勝者のスウィングを解説する人気連載「勝者のスウィング」。オフの間は将来の勝者候補、2025年合格の“原石”たちをプロコーチ中村修が解説する。第16回はQTランクを23位で終えた肥後莉音。
画像1: 米西海岸の最優秀選手! 肥後莉音は“運動連鎖”で生まれる正確性が武器【新人女子プロのスウィング#16】

肥後 莉音(Lion Higo)

生年月日:2003年1月26日(23歳)
出身地:オーストラリア/ゴールドコースト
出身校:ペパーダイン大学
ゴルフ歴:11歳~
スポーツ歴:新体操、水泳
飛距離:240ヤード
得意クラブ:60°
今シーズンの目標:ステップ・アップ・ツアーで様々なコースを経験しながら、良いプレーを見せること。

オールアメリカンにも選抜された肥後莉音

「Lion Higo」と検索すればカルフォルニアの名門ペパーダイン大で活躍した軌跡が続々と表示されます。出身のオーストラリアからペパーダイン大に入学すると米国西海岸地区の最優秀選手にも選ばれるエリートゴルファーに成長し、早期卒業。そしてJLPGAのプロテストに合格し、ファイナルQTも23位で終え、今週開幕する「ダイキンオーキッドレディス」からプロとしてデビューします。LPGAのエプソンツアー(下部ツアー)の出場権も持っているといいますから、選択肢は広がりそうです。

「飛ぶ方ではないのでフェアウェイキープを重視している」という言葉からも、海外での豊富な試合経験から培った、様々なコースに対応する能力の高さが見えてきます。オーソドックスなスクエアグリップで握り、センターに軸をキープしてテークバックしていきます。

画像: オーソドックスというワードがピッタリなスウィング

オーソドックスというワードがピッタリなスウィング

下半身からの切り返しでクラブを背中側から引き下ろしていますが、しっかりと上半身と下半身の捻転差も作られています。これはキネマティックシークエンスと言われる動き出しの順番が、体の近位から遠位へとタイミングよく動いているということ。つまり、体幹部から胸、肩、腕、クラブへと各部位の動きが合算され、ヘッドスピードを加速させていきます。

画像: 振り急がずにテンポ良く振ることで力みのない流れるようなスウィングを実現している

振り急がずにテンポ良く振ることで力みのない流れるようなスウィングを実現している

トレーニングで使用する重量のあるメディシンボールを両手で遠くに投げるような練習をすると、地面反力の使い方や動き出しのタイミング、力を入れるタイミングなどを身につけることができます。

画像: 右足が地面にかける圧を抜かずに振り抜く

右足が地面にかける圧を抜かずに振り抜く

インパクト前後で右足をしっかりと踏み込んでいることが見て取れますが、これも上半身をしっかりターンさせるため。こうしたキネマティックシークエンスの安定には、「急ぎすぎず、テンポの良いスウィングを心がけている」という言葉通り、ラウンド中にテンポを意識することがとても効果的です。

海外で積んだ多くの競技経験の中で培った安定したスウィングテンポこそ、肥後選手の強さにつながっていることでしょう。

写真/岡沢裕行

2026年の“新人女子プロ”のスウィング


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