ツアー優勝者のスウィングを解説する人気連載「勝者のスウィング」。先週開幕を迎えたばかりのJLPGAツアーに挑んでいる将来の勝者候補、2025年合格の“原石”たちをプロコーチ中村修が解説する。第18回はプロテスト1位タイ通過のジ・ユアイ。
画像1: 中国の至宝・賞金女王が日本上陸! プロテスト1位ジ・ユアイの「最大級の捻転差」と分厚いインパクト【新人女子プロのスウィング#18】

ジ・ユアイ(Yuai Ji)

生年月日:2004年12月7日(21歳)
出身地:中国
出身校:深圳大学
ゴルフ歴:6歳~
飛距離:250ヤード
持ち球:ドロー
今シーズンの目標:優勝、まずは3位以内を目指す

プロテスト1位タイ、ファイナルQT17位通過のジ・ユアイ

中国出身の21歳、ジ・ユアイ選手。24年の中国女子ツアー(CLPGA)で3勝を挙げ、賞金女王に輝きました。昨年のCLPGAツアーと共催のステップ・アップ・ツアーでも唯一アンダーパーで優勝し、最終プロテストの受験資格を得て見事に1位タイで合格しています。開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」を欠場し、米女子ツアー「ブルーベイLPGA」に出場すると3日目に66と伸ばし、最終順位は33位で終えています。プロテストの最終日は68、ファイナルQTでも最終日に68と伸ばせるということは、前評判通りの強さを感じさせます。

172センチの恵まれた身長からドローボールを持ち球に250ヤードを誇るドライバーのスウィングを見てみましょう。グリップを見ると左手はややウィークグリップで右手は少し開き気味で握っています。ヘッドを浮かせたアドレスからスムーズにテークバックし、右腰を後ろに引きながら股関節を積極的に使っています。

画像: 左手はややウィークグリップ、右手は少し開いて握る

左手はややウィークグリップ、右手は少し開いて握る

切り返してからの肩のラインと腰のラインに注目すると飛距離の源となる上半身と下半身の捻転差(Xファクター)がとても大きく取られています。腰を回すと表現されますが、腰椎の可動域はわずかに5度程度しかないので、45度程度可動域のある骨盤、30度程度の可動域のある胸椎と組み合わされて捻転差が作られます。従って捻転差を作るには骨盤と胸椎が同じ回転量にならないように分離させる動きが必要となります。そうすることで捻転差で引き延ばされた筋肉が縮み上半身を加速させ腕、クラブへとエネルギーを伝えます。

画像: 上半身と下半身の捻転差(Xファクター)が大きいダウンスウィング

上半身と下半身の捻転差(Xファクター)が大きいダウンスウィング

アドレスとインパクトでのグリップを比べてみると、ややハンドファーストに捉えていますがフェース向きも含めてまったく同じ形です。ハンドファーストで当たる分、ロフトは少し立ち、ボールを押せる分厚いインパクトになるため、方向性の良さも見て取れます。

画像: ボールを押し込む分厚いインパクトで方向性も良い

ボールを押し込む分厚いインパクトで方向性も良い

オフには更なる体力強化に取り組むといいますから、国内では3戦目の「Vポイント×SMBCレディス」で飛距離だけでなく安定したプレーを見せてくれることでしょう。

写真/岡沢裕行

2026年の“新人女子プロ”のスウィング


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