ツアー優勝者のスウィングを解説する人気連載「勝者のスウィング」。オフの間は将来の勝者候補、2025年合格の“原石”たちをプロコーチ中村修が解説する。第19回はプロテスト1位タイ通過の伊藤愛華。
画像1: ボールから10cm離して構える!? プロテスト1位・伊藤愛華の飛距離を最大化するアドレスとスウィング【新人女子プロのスウィング#19】

伊藤 愛華(Aika Itou)

生年月日:2007年9月26日(18歳)
出身地:東京都練馬区
出身校:埼玉栄高等学校
ゴルフ歴:4歳~
スポーツ歴:陸上、テニス
飛距離:250~257ヤード
持ち球:ドロー
今シーズンの目標:ルーキーイヤーでの初優勝。今大会も目の前の一打に集中して優勝を目指す

プロテスト1位タイ、ファイナルQT16位通過の伊藤愛華

数々の名選手を輩出する埼玉栄高校3年生の伊藤愛華選手。小学生時代はゴルフを辞めたかったと話しますが、高校進学を機に、負けたくない魂に火がついたと言います。25年にはメンタルコーチの指導を受け始めたこともあり、プレー中のマインドも安定し、目の前の一打に集中し見事にプロテストトップ合格を成し遂げています。

スウィングのポイントはテークバックのシャフトが地面と平行になる位置で、後方から見てグリップとシャフトが重なりインにもアウトにも上がらないニュートラルな位置を確認すること。ここがズレなければ体を回してトップの位置は気にしないといいます。

スウィングの連続写真を見てみてもクラブはチェックポイント通りにおさまり、手先ではなく股関節と上半身の動きと連動してその位置を作っています。

画像: テークバックでシャフトが地面と平行の位置で後方から見てグリップとシャフトが重なる

テークバックでシャフトが地面と平行の位置で後方から見てグリップとシャフトが重なる

シャフトが地面と平行まで届かないコンパクトなトップから切り返すと、適度なタメが作られ上半身と下半身の捻転差もしっかりと作られています。ここでドローボールで250ヤードを飛ばすエネルギーを生み出しています。

画像: コンパクトなトップから手元を遠くに下ろし助走距離を長くする

コンパクトなトップから手元を遠くに下ろし助走距離を長くする

アドレスでボールよりも10センチくらい離して構えていることからも、アッパー軌道で捉えたい意識が見て取れます。打ち出し角を確保し、スピン量も減らし、飛距離を最大化させるアドレスのひと工夫は、入射角がアッパー軌道にならないゴルファーは真似すべきポイントになるでしょう。

画像: インパクトで左に突っ込まずにフォローではしっかり腕をたたんでフィニッシュを取る

インパクトで左に突っ込まずにフォローではしっかり腕をたたんでフィニッシュを取る

インパクトで左に突っ込まないこと、フィニッシュで両手が上がり過ぎる「フィニッシュ万歳」を修正し、低くコンパクトにたたむフィニッシュを目指していると話します。フィニッシュ万歳になるとインサイドアウト軌道が強くなります。その結果、ボールの曲がり幅が大きくなり、安定度に欠けてしまいます。ドローを打つ際には、ボール位置を左に置き過ぎないようにすることも体が左へ突っ込まないようにするポイントです。

開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」は予選落ちとほろ苦デビューとなりましたが、まだ始まったばかり。一歩ずつ成長する姿を見せてくれることでしょう。

写真/岡沢裕行

2026年の“新人女子プロ”のスウィング


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