佐久間朱莉の優勝で幕を閉じた国内女子ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」(琉球GC/6610ヤード・パー72 )。盛り上がりを見せた4日間を初日から振り返る。
画像: 開幕戦でツアー5勝目を挙げた佐久間朱莉(撮影/岡沢裕行)

開幕戦でツアー5勝目を挙げた佐久間朱莉(撮影/岡沢裕行)

ルーキーの藤本愛菜が今季第1号のイーグル獲得

画像: プロデビューを飾った開幕戦に出場したルーキーは6人。開幕ティーショットを放った吉﨑マーナと初日イーグルを奪った藤本愛菜(写真)の2人が予選通過を果たした

プロデビューを飾った開幕戦に出場したルーキーは6人。開幕ティーショットを放った吉﨑マーナと初日イーグルを奪った藤本愛菜(写真)の2人が予選通過を果たした

初日の午前中を盛り上げたのはルーキーの藤本愛菜だ。18番パー5ではバンカーからの3打目を直接カップインさせるプロ初イーグルを奪い、「ここで戦えることを目標にしていたので、すごい嬉しい」と喜びを爆発させた。そして初日、5アンダーでトップに立ったのはツアー9年目の永井花奈だった。長年契約していたヤマハが6月末でゴルフ用品事業から撤退することを発表した影響もあり、今季からクラブセッティングを一新。テーラーメイドのニュードライバーがハマり好発進を決めた。一方、昨年4勝を挙げて年間女王に輝いた佐久間朱莉は1アンダー17位タイ、左手首のケガから昨年7月末以来の復帰戦となった小祝さくらは3オーバー72位タイと出遅れるスタートとなった。

復帰戦でホールインワンを獲得した小祝さくら

画像: 左手首痛の復帰で不安を抱えながらもホールインワンを獲得するなど開幕戦を盛り上げた小祝さくら(撮影/岡沢裕行)

左手首痛の復帰で不安を抱えながらもホールインワンを獲得するなど開幕戦を盛り上げた小祝さくら(撮影/岡沢裕行)

しかし2日目、その小祝がギャラリーを大きく沸かせる。13番パー3で今季ツアー第1号のホールインワンを達成。「さすがに入るとまでは予想してなかったので、消えた瞬間、すごいびっくりしました。沖縄はステーキが有名なので、(賞金の50万円で)それを食べたいなと思いました」と笑顔を見せ、この日「66」をマークして13位タイまで急浮上した。

そして、この日さらに圧巻のプレーを見せたのが女王・佐久間だ。10バーディノーボギー、コースレコードタイの「62」を叩き出し、一気にリーダーボードの頂点へ駆け上がった。「この難しいセッティングで10アンダーを出せたことは本当によくできたなって自分でも思います」と自身も納得のラウンドだった。予選カットラインは1オーバーとなり、横峯さくら、一ノ瀬優希、そして出産を経て1年8カ月ぶりの復帰戦となった福田真未らママさんプロも予選を突破し奮闘を見せた。

永井花奈が佐久間朱莉を猛追

画像: 初日トップに立った永井花奈(右)が最終日に逃げる佐久間朱莉(左)を追い上げた(撮影/岡沢裕行)

初日トップに立った永井花奈(右)が最終日に逃げる佐久間朱莉(左)を追い上げた(撮影/岡沢裕行)

3日目は風向きが変わり、初日よりも強い北風が吹きつけるタフなコンディションとなった。スコアが伸び悩む中、佐久間は「初日はリズムがバラバラになってしまったので、そこだけ気を付けてリズムだけを一定に」と冷静にプレー。8番で44ホール連続ノーボギーの新記録を達成し、続く9番で記録は途絶えたものの、オフに磨いてきたコントロールショットの成果を遺憾なく発揮した。14アンダーで首位をキープし、2位の永井に4打差をつけて最終日へ向かった。

迎えた最終日、逆転を狙う永井は「1ホール1ホール、1打1打集中して消化していくと決めてやっていました」と着実にスコアを伸ばし、この日「67」をマーク。通算15アンダーで大会を終え、「結果をみれば惜しかった感じだけど、自分的に今日はいいラウンドだったので、いい4日間だったと思います。クラブを変えてバタバタしてたけど、試合に出てみて思いのほかゴルフになっていたので、この先が楽しみです」と確かな手応えを口にした。

佐久間朱莉が女王の貫録を見せる

画像: ドライバーもショートゲームも女王の貫録を発揮(撮影/岡沢裕行)

ドライバーもショートゲームも女王の貫録を発揮(撮影/岡沢裕行)

復帰戦となった小祝も粘り強いゴルフを見せ、最終日はパットに苦しんだものの「最初は予選通過を目指して、そこから結構いいところまで行けたので、感覚は悪くなかったですし、また来週から試合が続くので、自信にもつながりました」と前を向いた。

そして、初日からの自分のリズムを守り抜き、見事開幕戦を制したのは佐久間朱莉だった。オフシーズンにアリゾナなどで徹底的に土台作りとコントロールショットの練習を積み重ね、「去年よりかはいろんな準備をして、開幕にまたさらに去年を超えたと思えるぐらいの準備ができた」という強い自信が実を結んだ。恩師である亡きジャンボ尾崎へ、「(お別れの会がある)16日には優勝報告に行きたい。感謝の気持ちを忘れずに、今年もまた年間女王を取れましたなんて報告ができたら」と語っていた佐久間。ジャンボさんから掛けられた「どんなに負けてもめげずにプレーしたい」という言葉を胸に、女王としての貫禄と強さを存分に見せつける4日間となった。


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